T-69とは? わかりやすく解説

T-69

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 04:31 UTC 版)

ウェスト・ミッドランズ・メトロの車両」の記事における「T-69」の解説

ウェスト・ミッドランズ・メトロ(旧:ミッドランド・メトロ)の開業時導入されたのは、同線向けのオーダーメイド車両としてイタリアアンサルドブレーダによって製造されたT-69であった前後車体運転台側に主電動機搭載したボギー台車が、中央部付随台車設置され3車体連接車で、動力台車設置されている箇所除いた車内全体60 %が床上高さ350 mm低床構造となっていた。全長24,360 mm79 ft 11 in)で、イギリスライトレール向け車両の中で最も小型であった塗装は赤や青、黄色乗降部分)など多数配色用いたものが基本であったが、銀色主体車体上下ピンク色塗った0710、かつてバーミンガム存在した路面電車(バーミンガム・コーポレーション・トラムウェイ(英語版))の復刻塗装を纏った11など例外幾つか存在した1999年5月31日からの営業運転開始備え1998年から1999年にかけて16両が導入され1時間最大10本の列車運用可能な車両数確保した。だが、運用開始後電気配線始めとしたメンテナンス費用想定以上に嵩む事が明らかとなり、運用の面でも課題多数挙がる事態となった。それでも2010年代まで主力車両として運用されていたが、2000年代後半になると耐用年数近づく中で大規模な改修が必要となり、その中で製造が既に終了した事でアンサルドブレーダ側から予備部品供給不可となっていた。更に、2009年時点予定されていた延伸区間にある急勾配はT69の性能、特に制動装置構造では不十分であった。これらの事情踏まえ新型車両として次項解説するウルボス3導入し、T69を全面的に置き換える事が決定された。 2014年からウルボス3営業運転開始された事に伴いT-69の運用離脱車両発生し以降ウルボス3増備合わせて営業運転からの離脱続き、翌2015年4月をもって定期運用終了したそれ以降も多客時の予備車として全車とも車両基地残存していたが、2018年に1両を除いてウエスト・ミッドランズ合同行政機構英語版)の一部門であるウエスト・ミッドランズ交通局英語版)が主催したネットオークション出品され、1両(07)がイギリス路面電車業界団体であるUKトラムに、もう1両(11)がバーミンガム博物館売却された。また、オークション以降も2両(1016)が車両基地残存しており、そのうち16事業用車両への改造計画されているが、売却先が見つからなかった12両(01 - 06080912 - 14)についてはスクラップとして解体され2020年時点現存しない。 車内 屋根上の機器012005年撮影07塗装異なっていた(2006年撮影

※この「T-69」の解説は、「ウェスト・ミッドランズ・メトロの車両」の解説の一部です。
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