SXF
読み方:エスエックスエフ
SXFとは、SCADEC(CADデータ交換標準開発コンソーシアム)によって開発された、CADデータを交換するための標準仕様の名称である。
SCADECは、1999年3月、当時の国土交通省が主導し官民で構成された。SXFの仕様は2000年8月に策定に至っている。
SXFは、特定のCADソフトに依存せず異なるCADソフトで利用できるデータ交換出来る中間ファイル形式である。WTO政府調達協定を履行するためにも国際規格に準拠したデータ形式が求められていた背景があり、ISO国際規格STEP/AP202に準拠した標準フォーマットを採用している。
物理ファイル形式として、ISO国際規格STEP/AP202に準拠した電子納品のための.p21形式と、関係者間のCADデータ交換のため簡易形式の.sfc(Scadec Feature Comment)形式の2タイプが規格化されている。
SXF
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/22 19:50 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動SXF(エス・エックス・エフ)は、CADデータ交換標準コンソーシアム (SCADEC) が提唱する、異なるCAD間でデータをやりとりする際に使用する中間ファイル形式である。Scadec data eXchange Formatの略。図面の電子納品における標準ファイルとして扱われる。
概要
国土交通省の主導で、1999年3月に設立されたCADデータ交換標準コンソーシアム (SCADEC) が開発。
STEPの規格の一つであり、「Part21 交換構造のクリアテキスト符号化 (Clear text encoding of the exchange structure) 」に準拠している。
SXFは、レベル1からレベル4までが存在し、うちレベル1と2は開発が完了している。
- レベル1 画面(紙)上で、図面表示が正確に再現できること。
- レベル2 2次元CAD製図データの要求を十分満たし、再利用時における使い勝手が確保されること。
- レベル3 レベル4の仕様策定過程で必要とされる幾何部分の仕様。
- レベル4 STEP/AP202の製図機能だけではなく、建設分野特有の情報も付け加え、3次元も対象とするプロダクトデータの利用ができること。
物理ファイルはSFC(フィーチャコメントファイル)とP21(STEPファイル)の2種類がある。 P21はSTEP/AP202に準拠した国際的に通用する形式。SFC(Scadec Feature Comment file)はCADデータ交換用の形式で、P21よりもファイルサイズが小さい。
仕様は公開されており、下記リンクから仕様書が入手できるほか、C言語で扱える共通ライブラリも存在する。
現在、多くのCADでSXFへの対応が進められているが、CADアプリケーションの仕様等の問題で、必ずしもデータを同じように扱えるとは限らない。このため一部組織では検定を行い、出力SXFの品質認証を行なっている。
関連項目
- オープンCADフォーマット評議会
- SXF技術者検定試験
外部リンク
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固有名詞の分類
- SXFのページへのリンク