STS-51-Jとは? わかりやすく解説

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STS-51-J

分類:スペースシャトル


名称:STS-51-J
オービター名称:アトランティス
打ち上げ国名機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1985年10月3日
着陸年月日:1985年10月7日
宇宙飛行士:カロル・ボブコー/ロナルド・グレーブ/ロバート・スチュワート/デビッド・ヒルマーズ/ウィリアム・ペイルズ
飛行時間:103時間44

STS-51-Jのアトランティスは、4機目のスペースシャトルとして作られアトランティス初飛行でした。
操作性能や耐久性調べテストが行われたようですが、それ以外宇宙でどんな活動をしたか、くわしいことはわかっていません。軍事目的打ち上げられたため、発表される情報制限されたからです。
5人の乗組員全員アメリカ軍関係者でした。シャトル積まれた2個の通信衛星は、核爆発でおきる電磁波影響受けないような保護策がもうけられ核兵器部隊アメリカ大統領の緊急指令を送るための特殊な中継機そなえたのだったといわれています。

1.どんな形をして、どのような性能持っている
スペースシャトル・アトランティスは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(アトランティス)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料入れてある外部タンクからなっています。全体長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンク使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。


2.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンク液体燃料を使うオービター噴射打ち上げます。2分後に、燃料燃えつきたブースターロケットが切り離されパラシュート落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンク切り離されオービター軌道修正エンジン地球周回軌道乗りますオービター地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します

3.宇宙飛行目的は?
軍事目的飛行です。

4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果おさめたの?
軍事用通信衛星2個を軌道乗せたといわれていますが、くわしいことは秘密にされています。

参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発竹内 均監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 昭和60年10月


STS-51-J

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/07 09:38 UTC 版)

STS-51-J
徽章
ミッションの情報
ミッション名 STS-51-J
シャトル アトランティス
発射台 ケネディ宇宙センター第39発射施設
打上げ日時 1985年10月3日 15:15:30 UTC
着陸または着水日時 1985年10月7日 17:00:08 UTC
ミッション期間 4日1時間44分38秒
周回数 64
高度 219 km
軌道傾斜角 28.5°
航行距離 1,682,641 km
乗員写真
左から、ステュアート、ヒルマーズ、ボブコ、ペイルズ、グレイブ
年表
前回 次回
STS-51-I STS-61-A

STS-51-Jは、アメリカ航空宇宙局スペースシャトルのミッションである。アトランティスの初飛行であり、スペースシャトルのミッション全体としては21回目となった。1985年10月3日にケネディ宇宙センターから打ち上げられ、アメリカ国防総省のペイロードを運び、4日後の10月7日に帰還した。

乗組員

  • 船長 - カロル・J・ボブコ英語版 (3)
  • 操縦手 - ロナルド・グレーブ (1)
  • ミッションスペシャリスト - デヴィッド・ヒルマーズ英語版 (1)
  • ミッションスペシャリスト - ロバート・リー・ステュアート英語版 (2)
  • ミッションスペシャリスト - ウィリアム・ペイルズ英語版 (1)

バックアップ

  • マイケル・ボーエン

ミッションパラメータ

  • 質量:
    • 着陸時:86,400 kg
    • ペイロード:19,968 kg
  • 近点:475 km
  • 遠点:484 km
  • 軌道傾斜角:28.5°
  • 軌道周期:94.2分

ミッションハイライト

放出前の衛星
アトランティスの初飛行
STS-51-Jのミッションを終え、砂漠に着陸するアトランティス

STS-51-Jは、1985年10月3日11時15分(EDT)にケネディ宇宙センター第39発射施設から打ち上げられた。打上げは、メインエンジンの液体水素バルブを閉じる遠隔制御装置の問題で22分30秒遅れた。制御装置は、誤って「オン」と表示されていた。

ミッションは、STS-51-C以来2度目のアメリカ国防総省のペイロード(衛星)を放出するためのものであった。2つ(USA-11USA-12)のDSCS-III (Defense Satellite Communications System)衛星が慣性上段ロケット静止軌道に投入されたと言われている。DSCS衛星は、X帯の周波数(8/7 GHz)を使った。それぞれのDSCS-III衛星の設計寿命は10年間であったが、いくつかは設計寿命を大きく超えて使われた。

ミッションは成功したと考えられている。4日と1時間45分の飛行が終わった後、アトランティスは1985年10月7日13時00分(EDT)にエドワーズ空軍基地の第23滑走路に着陸した。STS-51-Jによって、船長のキャロル・ボブコは、3つの異なったオービタで宇宙に行った初めての宇宙飛行士となり、また2つの異なったオービタの処女航海を経験した唯一の宇宙飛行士となった。

出典

外部リンク



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