RMAXとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > RMAXの意味・解説 

RMAX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/10 02:08 UTC 版)

RMAX

RMAX

RMAXは、ヤマハ発動機で開発された多目的無線操縦ヘリコプターおよび自立飛行型(ドローン)ヘリコプターである[3][4][5]

概要

これまで農業用途で使用されてきたR-50エンジンが強化され、姿勢制御装置が改良された[6]

R-50では98ccだった排気量が246ccになり、高出力化されたことで積載能力は20kgから30kgに50%向上した。また、飛行時間も30分から2倍の60分となった。

派生型

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の空間線量測定用無人ヘリコプター
RMAX G1に専用の放射線測定システムを搭載し、地上からの直達γ線および空気による散乱線を測定する

RMAX Type II

実用ペイロード30kg[1]

RMAX Type II G

GPSを搭載する。実用ペイロード27kg[1]

RMAX G1

2005年にRMAX Type II Gをベースに開発された自律航行型・産業用無人ヘリコプター[2]で、人の立ち入りが困難な火山放射線量の高い地域で使用される[7][8]。RMAXとしては初めてのドローン型シングルコプターである。

R-Bat

ヤマハ・モーターUSAとノースロップ・グラマンが提携し、RMAXにノースロップ・グラマン製のセンサーや自動制御システムを搭載する形で試作した機体。2014年に発表された。想定された用途は民間での各種観測・救難など[9]

性能・主要諸元

無人ヘリコプター
  • エンジン:水冷2サイクルOHV水平対向2気筒・246cc・21ps[6]
  • 全長(ロータ含む):2,750mm / 3,630mm
  • 全幅:720mm
  • 全高:1,080mm
  • メインロータ径:3,115mm
  • テールロータ径:545mm
  • 運用自重:58kg
  • 積載量:30kg
  • 全備重量:94kg[注釈 1]
  • 姿勢安定装置:ジャイロ安定式 YACS(YAMAHA Attitude Control System-Cruise control)

比較

産業用無人ヘリコプターの比較
機体名称 RCASS R-50 YH-300 RMAX FAZER RPH-2
積載量 10kg 20kg 30kg 30kg 30kg 100kg
内薬剤 10kg 24kg 24kg 30kg 60kg
飛行時間 30分 40分 60分 60分 60分
全長 1.40m 3.58m 3.95m 3.63m 3.66m 5.6m
回転翼径 2.60m 3.07m 3.38m 3.12m 3.12m 4.8m
全高 1.8m 1.08m 1.15m 1.08m 1.08m 1.8m
自重 80kg 44kg 58kg 58kg 70kg 230kg
全備重量 100kg 65kg 95kg 94kg 100kg 330kg
原動機 水冷2サイクル単気筒 水冷2サイクル2気筒 空冷2サイクル 水冷2サイクル2気筒 水冷4サイクル2気筒 水冷2サイクル3気筒
排気量 292cc 98cc 248cc 246cc 390cc 679cc
出力 28hp 12hp 21hp 21hp 25.6hp 83.5hp
メーカー 神戸技研 ヤマハ発動機 ヤンマー ヤマハ発動機 ヤマハ発動機 富士重工

脚注

注釈

  1. ^ 無人航空機の積載可能重量は航空機製造事業法での規定により、離陸総重量(100kg未満)から機体重量を引いたものとなっている。各種計測における無人ヘリコプタの利用

出典

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「RMAX」の関連用語

RMAXのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



RMAXのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのRMAX (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS