QHBとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > QHBの意味・解説 

QHB

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/06 02:59 UTC 版)

QHB
種別 探信儀(アクティブ・ソナー)
開発・運用史
開発国 アメリカ合衆国
就役年 1946年
送振系
周波数 中周波数(20–25.5 kHz)
音響出力 3,300ワット
ビーム幅 14度
送受波器系
送受波器方式 リン酸二水素アンモニウム圧電素子
装備方式 円筒形アレイ
ステーブ数 48本
テンプレートを表示

QHBは、アメリカ合衆国探信儀(アクティブ・ソナー)アメリカ海軍が初めて配備したスキャニング・ソナーであり、W・W・ベーレンズ・Jr英語版の指揮下に開発されて、1948年より艦隊配備を開始した。

概要

基本的には捜索用であり、俯角が取れなかったことから、水中攻撃指揮用にはQDAなどのサーチライト・ソナーと連接される必要があった。送振機アレイは直径19インチ (48 cm)の円筒形で、リン酸二水素アンモニウム製の素子による送受波器を48本のステーブとして搭載していた。動作周波数は20–25.5kHzの高周波であったため、探知距離は1,800ヤード (1,600 m)程度に限られたが、全周走査できるというサーチライト・ソナーにはないメリットから、艦隊では好評であった[1][2][3]

その後、小改正型として、AN/SQS-2、AN/SQS-10[4]、AN/SQS-11が順次に開発された[5]。また本機は本来水上艦用であったにもかかわらず、1948年に「クラマゴア」が搭載したのを皮切りに潜水艦にも装備され、後にはそのための派生型としてAN/BQS-2が開発されて、ドイツから接収したGHGの技術を使ったAN/BQR-2攻撃ソナーなどとともに搭載された[6]

周波数 機種名 送振機 直径×高さ [cm] 重量
20.0 kHz AN/SQS-10 AT-349 47.8×65.5 1,000 lb (450 kg)
25.5 kHz AN/SQS-11 AT-354 47.8×60.7 800 lb (360 kg)

搭載艦艇

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「QHB」の関連用語

QHBのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



QHBのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのQHB (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS