QDR
別名:四年ごとの国防計画見直し、4年ごとの国防計画見直し、四年ごとの国防戦略見直し、4年ごとの国防戦略見直し、四年ごとの国防政策見直し、4年ごとの国防政策見直し、四年ごとの米国防戦略見直し、4年ごとの米国防戦略見直し、向こう4年間の国防計画、向こう四年間の国防計画
英語:Quadrennial Defense Review
米国国防総省により4年ごとに策定される、国家の軍事戦略についての報告書。複数のメディアなどによって様々な日本語訳があてられているが、QDRの略称で呼ばれることも一般的である。QDRには、米国国防総省の中長期的戦略や、米国にとっての潜在的な脅威、米軍の兵力の評価などの内容が盛り込まれている。
QDRは、国防権限法(NDAA)に基づき、1997年から策定が行われてきた。改訂版の発表は、来年度の予算要求と同じタイミングで行われている。
2010年に発表されたQDRでは、イラン、北朝鮮、中国などが潜在的な敵国として取り上げられた。また、冷戦後の「二正面作戦」、すなわち中東および北朝鮮に対する同時作戦からの脱却を目指す方針が盛り込まれた。
また、2014年に発表されたQDRでは、アフガニスタンにおける戦争状態の終結を目指す方針が盛り込まれた。2010年の二正面作戦脱却の方針を継承し、陸軍兵力の削減などによる防衛予算削減を行う一方で、海軍兵力は維持し、11隻の空母の運用を継続することなどが明記された。また、軍事力の増強や反米国家との連携など、中国の脅威が高まりつつあるとして、日米同盟の強化の重要性を強調した。また、2014年のQDRでは、様々な文脈で「リバランス(再均衡)」の単語が多用され、組織再編や効率的な資源配分を重視する意向が示された。
なお、米国国務省は、「4年ごとの外交開発政策の見直し(QDDR)」と題した報告書の策定を2009年から開始した。この報告書は、QDRと対をなす報告書として位置づけられている。
関連サイト:
Quadrennial Defense Review - 米国国防総省
キュー‐ディー‐アール【QDR】
【QDR】(きゅーでぃーあーる)
Quadrennial Defense Review
(四年ごとの国防計画見直し)
アメリカ国防総省が作成している、戦略目標や潜在する軍事的脅威について分析した報告書で、アメリカ合衆国の国防方針を表す最も重要な公文書でもある。
国防戦略や兵力構成、予算計画などアメリカ軍全体のあり方について、20年先までを視野に置いて計画の策定・見直しが行われており、4年に1度連邦議会へ提出することが法律で定められている。
関連:防衛大綱
四年ごとの国防計画見直し
四年ごとの国防計画見直し(よねんごとのこくぼうけいかくみなおし 英:QDR:Quadrennial Defense Review)は、アメリカ国防総省が戦略目標や、潜在的な軍事的脅威について分析した報告書。1997年に初めて策定し、およそ4年ごとに改定している[1]。他に「4年ごとの国防戦略見直し」[2]「4年ごとの国防政策の見直し」[3]、「4年ごとの米国防戦略見直し」[1]などと表記されることがある。アメリカ合衆国の国防方針を表すものとしては最も主要な公文書である。
2001年度QDRは、ウィリアム・コーエン国防長官の下で、911テロ以前の平和時に作成されたが、2006年度QDRは、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の下で、911テロ後の対テロ戦争という合衆国戦時下において作成された報告書である。
脚注
- ^ a b “4年ごとの米国防戦略見直し (QDR) とは”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2014年3月5日) 2014年3月7日閲覧。
- ^ “4年ごとの国防戦略見直し (QDR) / ワードBOX”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2014年3月5日) 2014年3月7日閲覧。
- ^ “社説:国防政策見直し 米国の存在感維持を”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2014年3月7日) 2014年3月7日閲覧。
外部リンク
- QDRのページへのリンク