pioneer
「pioneer」とは、先駆者・開拓者を意味する英語表現である。
「pioneer」とは・「pioneer」の意味
「Pioneer」とは、新しい領域を開拓する人、または新しいアイデアや技術を最初に導入する人を指す単語である。これは、人々がまだ試していないことに挑戦し、新しい方法やアプローチを見つけ出す人を表すときに使われることが多い。この言葉は、人類が未開発の場所を探索するときに、特にアメリカの西部開拓時代によく使われた。軍事面では、戦闘工兵という意味で用いられる単語である。主力部隊に先立って派遣され、道路や橋などを建設する工兵のことである。また、先駆種という意味もある。これは、不毛だった土地に最初に生息する動物や植物を指す言葉である。動詞としても同じような意味で用いることが可能である。その場合は「〔先駆けて~を〕開発する」・「〔開拓者として~に〕入植する」という意味となる。「pioneer」の語源・由来
「Pioneer」の語源は、フランス語の「pionnier」という単語である。この言葉は、最初に歩む人・歩兵を意味する「pion」という単語から派生している。歩兵は、陸軍の基本的な歩兵であり、戦場で最初の攻撃を行うことが期待される存在であった。このため「pionnier」は最初の攻撃を行う人・先陣を切る人を指すようになったのである。英語の「pioneer」も最初は歩兵として戦う人を指す言葉として使われたが、19世紀のアメリカの西部開拓時代に、新しい地域に入植して開拓する人々を指すようになった。これらの開拓者たちは、新しい土地での最初の人々であり、新しい技術や方法を開発することが必要であったため「pioneers」と呼ばれるようになったのである。その後、あらゆる分野で新しい領域を切り拓く人々を表すために使用されるようになっている。
「Pioneer(企業)」とは
「Pioneer(企業)」とは、Pioneer Corporationという日本を拠点とする多国籍電機メーカーである。1938年に創業され、カーオーディオ、家庭用AV機器、スマートフォン向け音声技術など、様々な分野で製品を提供している企業である。カーオーディオ事業では、同社は高品質のスピーカーやアンプを提供し、自動車メーカーとの協力によってカーナビゲーションやエンターテインメントシステムの開発にも取り組んでいる。家庭用AV機器事業においては、ブルーレイディスクプレーヤーやAVレシーバー、スピーカーやヘッドホンなどの製品を提供している。また、ネットワークオーディオプレーヤーやスマートスピーカーの分野でも新しい製品を開発している。さらに、音声認識技術の開発にも力を入れており、スマートフォン向けの音声技術を提供している。この技術を利用することで、ユーザーは音声コマンドでスマートフォンを操作することが可能となった。技術革新にも力を入れており、自動運転車に関連する技術開発にも注力するなど新しい分野に進出し製品ラインアップの拡大に努めることで、世界中のユーザーをターゲットとしている。しかし、近年は経営不振に陥っており、業績悪化や財務状況の悪化などが課題となっていた。2019年にはベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)の傘下となり上場を廃止し、新しいスタートを切っている。
「pioneer」の使い方・例文
「Pioneer」という単語は、新しい分野や領域で最初に成功を収めた人や組織を指す時に使われることが多い。また、新しいアイデアや技術を導入し、それによって新しい市場やビジネスを開拓する人や組織を指す場合にも使うことができる。さらに、先見性や創造性を持った人々の功績を称える言葉としても用いられる。例文としては、以下のようなものが挙げられる。Marie Curie was a pioneer in the field of radioactivity, and her discoveries paved the way for many important scientific advancements.
(マリー・キュリーは放射性物質の分野で先駆者であり、彼女の発見は多くの重要な科学的進歩の道を開いた。)
The Wright brothers were pioneers of aviation, and their successful flight at Kitty Hawk in 1903 changed the world forever.
(ライト兄弟は航空の先駆者であり、1903年キティホークで成功した飛行は世界を永遠に変えた。)
Ada Lovelace is often considered to be the world's first computer programmer, as she was a pioneer in the field of computer science and wrote the first algorithm intended to be processed by a machine.
(エイダ・ラブレースはコンピュータ科学の分野での先駆者であり、機械によって処理されることを意図した最初のアルゴリズムを書いことから、しばしば世界初のコンピュータプログラマーと考えられている。)
パイオニア
「パイオニア」とは、開拓者・先駆者のことを意味する英語表現である。
「パイオニア」の基本的な意味
「パイオニア」とは、「開拓者」「先駆者」を意味する英語「pioneer」をカタカナ読みした言葉である。研究や技術開発などを筆頭に、あらゆる分野において、誰よりも先にその事を成し遂げた人物のことを示す。「パイオニア」の類語として「草分け的存在」という言葉がある。これは、日本において古くから存在する「草分け(くさわけ)」「柴切り(しばきり)」「草切り(くさきり)」という、「開拓を始めて村や集落をつくった人、およびその家」を意味する言葉に基づいて生まれた表現である。なお、英語「frontier」をカタカナ読みした言葉「フロンティア」が、「パイオニア」の類語のように扱われることがあるが、「フロンティア」は「辺境」「未開の地」、転じて「学問・技術における最先端・未開拓の分野」を意味する。「パイオニア」が開拓する人を示すのに対して、「フロンティア」は開拓される場所や事象を意味するという違いがあるので、混同しないよう注意が必要である。
「パイオニア」の語源・由来
「パイオニア」は英語「pioneer」をカタカナ読みした言葉である。「pioneer」の語源は、古フランス語の「peonier(歩兵)」に由来する。「パイオニア(企業)」とは
「パイオニア」とは、1938年に創業した日本の電機メーカーである。かつてはスピーカーなどの音響製品や、電話機、パソコンなども手掛けていたが、現在は音響製品に加えて、カーナビゲーションシステム、カーオーディオを中心とした電子機器を製造・販売している。1937年、創業者・松本望が純国産スピーカー「A-8」を開発し、翌年にスピーカーなどの音響機器メーカーとして「福音商会電機製作所」を設立。その「A-8」のために考え出した商標が「パイオニア」であり、「未開の地を切り拓く」という意味がそのまま会社のポリシーにもなった。1961年に商標であった「パイオニア」を社名に変更、「スピーカーのパイオニア」と呼ばれるほどに成長した。「選択と集中」というビジネス方針に基づいて、自社の得意分野に経営資源を集中させることを得意とし、映像機器・記憶媒体・テレビなど各種の電気機器において、国内の大型総合電機メーカーとも肩を並べて争ったものの、プラズマテレビの価格競争に敗れ、2010年以降はスマートフォンの普及などで業績不振に陥り、事業を整理することとなった。
パイオニアの製品のうち、カーナビゲーション・カーオーディオ(車載用AV機器)事業のブランド「カロッツェリア」がある。名称は、イタリア語「Carrozzeria(自動車のデザイン・設計・製造をおこなう車体工場)」にちなんでいるとされる。
「オンキヨー&パイオニア」とは
「オンキヨー&パイオニア」とは、かつて存在した日本の企業名である。日本の電機メーカー「パイオニア」が事業の立て直しを図るため、2015年、同社の礎となっていたスピーカーなどの音響機器事業を、音響機器メーカー「オンキヨー」に譲渡した。この時、同時に社名変更が行われ「オンキヨー&パイオニア株式会社」が誕生。その後、様々な事業整理や社名変更等を経て、2020年にオンキヨー株式会社に吸収合併され消滅した。「パイオニア」の使い方・例文
「パイオニア」とは「先駆者」といった意味を持つため、「あの人はこの業界におけるパイオニアだ」や「この製品を手がけたパイオニアの話は役に立つ」など、何かを成し遂げた人物を指す場合に用いられることが多い。また、「前例のない事・分野に挑戦する心意気」のことを意味する「パイオニア精神」という表現もある。「パイオニア」の英訳
「パイオニア」は英語にすると「pioneer」である。この「pioneer」は、「先駆者・開拓者」を意味する名詞の他、「開拓する」「道を開く」「先駆ける」を意味する動詞、「開拓の」「先進的な」「最初期の」を意味する形容詞にもなる。このため、日本語の「パイオニア」という意味で英訳する場合は、単数形の「a pioneer」あるいは複数形の「pioneers」の形をとり、「She is a pioneer.(彼女はパイオニアである)」や「He is one of the pioneers of Japanese manga. (彼は日本の漫画のパイオニアの一人だ)」といった文章となる。パイオニア
「パイオニア」とは・「パイオニア」の意味
「パイオニア」とは英語の動詞・名詞である「pioneer」の日本語読みであり、「先駆者」「開拓者」「第一人者」の意味である。英語では動詞として使われることもあるものの、日本語では名詞に該当する。「名詞のパイオニアは変な日本語では?」という意見は正しくなく、英語でも「pioneer」は名詞として使われるケースが多い。パイオニアはおおむね、ポジティブな文脈で使われる言葉だ。日本でも企業名や商品名にパイオニアとつけている例は多い。一般的にも印象のいい言葉なので、ブランドイメージを向上できるといえるだろう。
「パイオニア」の語源・由来
フランス語にも英語の「pioneer」と同じ意味の「pionnier」という言葉があり、こちらがもともとの由来だ。「pionnier」は最初、「歩兵」を意味する言葉だった。歩兵とは、戦場で前線に立ち、徒歩で移動する兵士のことである。歩兵の活躍によって軍は勝機をつかめる。敵陣を切り裂くのは歩兵の役目だ。こうした歩兵の特徴から派生し、「pionnier」には「開拓」という意味が生まれた。それが英語に受け継がれ、日本語にもなっている。「パイオニア」の熟語・言い回し
パイオニアな人とは
「パイオニアな人」とは、「ある分野で先駆者になった人」を意味する。基本的には、ビジネスシーンで使われることが多い。ただし、文化や科学、スポーツなど、ビジネスシーン以外のシチュエーションでも問題なく使われてきた。パイオニアな人は特定のジャンルにおいて、歴史的な発明をした人物である。あるいは、後世の人間がこぞって模倣するような、革新的な技術を編み出した人物だ。パイオニアな人はかなり敬意のこもった褒め言葉である。その称号を与えられる人は滅多にいない。
強いて例を挙げるなら、スティーブ・ジョブズはIT業界でパイオニアな人になったといえるだろう。ジョブズがアップル社で開発した製品の多くは、同じジャンルの概念を大きく変えてしまった。ジョブズ以降は、世界中が彼の製品を模倣している。マドンナも、女性アーティストとしてパイオニアな人である。マドンナは能動的な女性像を打ち出すことに躊躇がなかった。男性中心にまわっていたショービジネスにおいて、マドンナの存在は多くの女性たちを鼓舞した。そのほかにも、サッカーにゾーンディフェンスという新しい守備戦術を持ち込んだアリゴ・サッキも、スポーツの常識を覆したパイオニアな人である。
パイオニア精神とは
「開拓者のように挑戦を恐れない精神」「常に新しい場所を目指す精神」が「パイオニア精神」である。ここでいう「パイオニア」とは、開拓時代のアメリカ移民を指す。1860~1890年代に、アメリカ大陸にはヨーロッパから多くの移民がやってきた。彼らや彼女らはアメリカの荒野を耕し、道を作り、自分たちの居住区を作り上げていった。開拓時代の移民には成功する保証がなかったとされる。それでも、彼らや彼女らはよりよい未来があるはずだと信じ、開拓を行った。この強靭な精神が「パイオニア精神」という言葉に込められている。
パイオニア精神は主に、ビジネスシーンで使われる言葉だ。ある企業や経営者が野心的で、前例のない分野に挑むときは「パイオニア精神」という言葉が使われる。たとえば、日本の自動車メーカーには「パイオニア精神」が宿っていたといえるだろう。かつての自動車市場は、欧米のメーカーが独占していた。しかし、日本の自動車メーカーは精密さと価格を武器に、世界の市場を切り開いていった。ブランドイメージが確立していたわけでもない時代に、世界を目指した日本企業の数々はパイオニア精神の塊だったのだ。
パイオニア企業とは
ある部門において、先駆者となった企業を「パイオニア企業」と呼ぶ。パイオニア企業は、他社の前例を踏襲したわけではない。あくまでも自分たちでマーケティングを行い、商品を開発し、成功を収めていった。そして、ほかの企業が成功例を参考にし、そのジャンルに踏み出していった。パイオニア企業にはオリジナリティがあふれている。マーケティング戦略や商品のスペック、広報などにおいて、過去にはなかったアイデアが取り入れられている。
パイオニア企業の有名な例は、ピクサー・アニメーション・スタジオだろう。ピクサーはCGアニメーションの制作会社で、1970年代から活動を開始した。ピクサーが脚光を浴びたのは、ディズニーと共同制作した1995年の「トイ・ストーリー」である。フルCGの長編アニメーションとしては世界初だった「トイ・ストーリー」は、観客と評論家の両方から絶賛される。そして、ピクサーはフルCGのアニメーションを量産するようになり、数々の大ヒット作を生み出してきた。
2010年代になると、アメリカで公開されるアニメーション映画の大半はフルCGになっていった。ユニヴァーサルやドリームワークスといった大手スタジオも定期的にフルCGのアニメーションを制作している。こうした業界の流れはすべて、パイオニア企業のピクサーの成功があったからこそだ。ピクサーは創作、経営、社員への福利厚生など、さまざまな面で業界の手本になっている。
「パイオニア」の使い方・例文
サッカーの世界のパイオニアといえば、ヨハン・クライフだろう。彼は守備と攻撃が連動する、トータル・フットボールを提唱した。もちろん、理想論に走った部分も多い。しかし、彼のパイオニア精神は、後世の監督たちに受け継がれていった。パイオニア企業を目指すためには、短絡的に利益を求めないようにしなければならない。長期的な視野で成功を追求しないと、革新的なアイデアは生まれないだろう。従業員の意識も変わらない。
周りの言葉に左右されやすい人は、よくいえば純粋だ。しかし、悪くいえば自我がない。自分から「こうしたい」という気持ちを起こせないなら、パイオニアな人になるのは難しい。IT業界では特に、評価を得られないだろう。
多くの若者が、「いつかパイオニアになりたい」と思って社会に足を踏み入れる。そして、普通の仕事を普通にこなすだけでもたいへんだと気づく。いつのまにか、言われた仕事だけをこなす人間になり下がってしまう。
北海道に来ると、開拓民の資料館に寄ることにしている。そこには、明治時代の彼らや彼女らが感じた、苦悩の歴史が展示されている。先人のパイオニア精神に刺激され、「自分も頑張ろう」と素直に思えてくる。
奇をてらったことばかりしていても、パイオニアになれるわけではない。単に革新的なだけなら、考え出すのは簡単なのである。難しいのはそのアイデアを実用化し、多くの消費者に認めてもらうことだ。
トーマス・エジソンは天才と呼ぶよりも、パイオニアと呼ぶのがふさわしいかもしれない。なぜなら、エジソンは多くのジャンルを生み出した張本人だからだ。電話にレコード、映画などは、エジソンの発明がなければ発展していなかっただろう。
パイオニア企業の中をのぞいてみると、その工夫をすぐに理解できるはずだ。こうした企業は、休憩室の構造の時点で他社と違う。リラックスしつつも、自然にコミュニケーションが生まれるよう考えられている。
歴史で語られることはない、パイオニアな人は確かに存在する。こうした人々は企業で必死に働き、目の前の作業で一喜一憂していたのだろう。しかし、その功績はカリスマ性のある経営者に奪われてしまったのだ。
エルヴィス・プレスリーは音楽のパイオニアだった。彼より前に、ロックンロールがなかったわけではない。それでも、彼のように官能的で、挑発的なシンガーはいなかった。エルヴィスが歌ったから、ロックンロールは世界に広まったのだ。
【工兵】(こうへい)
military engineer / combat engineer / pioneer.
軍隊における兵科のひとつで、戦場で各種の工事を行う兵。
敵と銃火を交える事ではなく、主力部隊の機動経路や兵站の構築を主任務とする。
通常、陸軍の各師団には、連隊・大隊規模の工兵部隊が随伴する。
また、これより規模の小さい部隊(旅団や連隊)が中隊規模の工兵を指揮下に置くこともある。
戦闘が予期される場合、基本的には歩兵などに護衛されながら作業を行う。
しかし「誰かが道を切り開かなければならない」状況を打破するために突撃せざるを得ない場合もある。
古くは城塞の壁面、現代では地雷原と鉄条網を切り裂いて後続が通る道を作るのも工兵の任務である。
そうした危険な任務を担当する「戦闘工兵」がエリート部隊として敬意の対象となる事も多い。
工兵が「pioneer(先駆者・開拓者)」と呼ばれるのは戦場で先陣を切って道を切り開く事から。
この関係で、草創期の戦車・航空機も戦闘工兵の領分とされていた時期があった。
任務のために建設機材を備えるため、平時には橋・道路・鉄道・ダムなどの建設や災害復旧に従事する。
工兵の主な任務
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