ノート【Noto】
Noto
Noto
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/14 12:28 UTC 版)
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様式 | サンセリフ、セリフ |
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デザイナー | |
制作会社 | |
制作年月日 | 2012 |
ライセンス | SIL Open Font License 1.1 |
ベース書体 | Droid |
様式 | サンセリフ、ゴシック体 |
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デザイナー | Google、Adobe、西塚涼子、イワタ他 |
制作会社 | |
制作年月日 | 2014 |
ライセンス | SIL Open Font License 1.1 |
様式 | セリフ書体、明朝体 |
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デザイナー | Google、Adobe、西塚涼子、イワタ他 |
制作会社 | |
制作年月日 | 2017 |
ライセンス | SIL Open Font License 1.1 |
Noto(ノート)はGoogleによって開発されたオープンソースのフォントファミリー[1]。通常「フォントファミリー」は同一書体の複数ウェイトのセットを指すが、Notoでは広範な言語を包括する意味で用いている。Android 6以降[2][3]、ChromeOS[4]、Windows 10 バージョン 22H2以降[5]、Windows 11 バージョン 23H2以降[6]、Ubuntu Desktop 16.04以降[7]などに標準搭載されている[8]。
概要
世界中の言語をサポートすることを目標に、Apache License 2.0 のライセンスで配布が開始された。2015年9月29日に、SIL Open Font License 1.1 に変更された。
コンピューターで表示できない文字がある場合、文字の代わりに小さい四角 (□)、通称"豆腐"[9]が表示されることが多い[注釈 1]が、すべての言語に対応したフォントを開発することで"豆腐"が現れることがなくなるようにという意味を込めてNoto (no tofu) という名称が付けられた[1]。
2016年10月6日にUnicode標準で定義された800言語、11万字を超える全文字に対応したことを開発ブログで公表した[10]。
Noto Sans CJK
Notoフォントファミリーの中で日本語、中国語 (繁体字 / 簡体字)、韓国語を担うのがNoto Sans CJKである。Adobeと共同開発し、2014年7月16日に公開された[11]。ウェイトは7種 (Thin 100, Light 300, DemiLight 350, Regular 400, Medium 500, Bold 700, Black 900) が用意されている。他のNotoフォントファミリーやRobotoと組み合わせて使うことを想定している。
AdobeはSourceフォントファミリーという枠組みを持っており、このフォントも源ノ角ゴシックとして公開されている。Noto Sans CJKとの違いはフォント名と一部のウェイト表記であり、それ以外はすべて同一である。そのためNoto Sans CJKの従属欧文もSource Sansがベースであり、フォント形式がPostScriptアウトラインによるOpenType[注釈 2]となっている。
Noto Serif CJK
2017年4月4日、GoogleはNoto Sans CJKの仲間として明朝体フォントのNoto Serif CJKを公開した[12]。
ウェイトは7種 (ExtraLight, Light, Regular, Medium, SemiBold, Bold, Black) が用意されており、Noto Serifやその他のGoogle標準フォントとウェイトに互換性があるため、組み合わせて使うことが可能である。
Noto Sans CJK同様に開発はAdobeが中心となり、AdobeではSourceフォントファミリーの源ノ明朝として公開されているものをフォント名と1つのウェイト表記を変更したバージョンである。そのためフォント内の従属欧文はSource Serifがベースであり、フォント形式もPostScriptアウトラインによるOpenType[注釈 2]となっている。
Noto Sans Mono
プログラミングなどに適した等幅フォント(モノスペースフォント)として、Noto Sans Monoも公開されている。ラテン文字、キリル文字、ギリシャ文字、および様々なシンボルに対応している[13]。
脚注
注釈
- ^ 日本では豆腐以外にゲタ (〓) も使われる。
- ^ a b NotoフォントファミリーはCJK言語向け以外はTrueTypeアウトラインによるOpenType形式で開発・公開されている。
出典
- ^ a b “Google Noto Fonts”. Google. 2016年12月18日閲覧。
- ^ “Android 6.0 Marshmallowでは日本語フォントがモトヤフォントからNoto Sans CJKに変更される。 - アンドロイドラバー”. androidlover.net. 2025年3月14日閲覧。
- ^ “Android 6.0(Marshmallow)の標準フォントに関する注意”. phenomena.co.jp. 2025年3月14日閲覧。
- ^ “chromeos-base/chromeos-fonts/chromeos-fonts-0.0.1.ebuild - chromiumos/overlays/chromiumos-overlay - Git at Google”. chromium.googlesource.com. 2025年3月14日閲覧。
- ^ Team, Windows Insider Program. “Releasing Windows 10 Build 19045.5674 to the Release Preview Channel”. Windows Insider Blog. 2025年3月14日閲覧。
- ^ Team, Windows Insider Program. “Releasing Windows 11 Build 22631.5116 to the Release Preview Channel”. Windows Insider Blog. 2025年3月14日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス. “【Ubuntu日和】 【第32回】フォントと日本語入力の、ホントの話”. PC Watch. 2025年3月14日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス. “Windows 10/11に「Noto」フォントが標準搭載へ ~日中韓のWebブラウジングが改善/Release Previewチャネルでテスト開始”. 窓の杜. 2025年3月14日閲覧。
- ^ “豆腐 - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典”. 2016年12月18日閲覧。
- ^ “Google Developers Japan: 誰でも使えるオープンソース フォント システム”. Google (2016年10月20日). 2017年4月10日閲覧。
- ^ “オープンソースの美しい Noto フォントファミリーに日本語、中国語、韓国語が加わりました。”. Google (2014年7月16日). 2014年7月17日閲覧。
- ^ “Noto Serif CJK が登場!”. Google (2017年4月4日). 2017年4月4日閲覧。
- ^ Noto Sans Mono - Google Fonts
外部リンク
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 15:18 UTC 版)
Noto Sans SymbolsにUnicode9.0仕様の記号が収録されている。
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