M1898
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 15:13 UTC 版)
「スプリングフィールドM1892」の記事における「M1898」の解説
M1896にさらなる改良を加えたモデルが、合衆国30口径弾倉付小銃M1898(United States Magazine Rifle, Caliber .30, Model of 1898)である。M1898ではマガジンカットオフレバーが使い勝手を良くするために従来とは逆さにされているほか、ボルトハンドルシート部を改良することで機関部が簡素化されている。これらの変更に関連して銃床の形状も改められたほか、他の部位にも細かい改良が行われている。従来のモデルと一部の部品互換性は維持されていた。リアサイトは当初M1896と同一だったが、後にウィンデージ調整機能などを加えたM1898リアサイトが採用されている。リアサイトはM1901、M1902といった改良型が後に採用されている。 M1898騎兵銃も歩兵銃と共に採用されている。基本的にはM1896騎兵銃の機関部をM1898のものに入れ替えたのみの設計で、銃床の一部がこれに合わせて削られていたが、リアサイトなどはM1896のものがそのまま使われた。騎兵銃の製造は1898年8月15日から始まった。 M1898騎兵銃にさらなる改良を加えたM1899騎兵銃もある。これはM1898リアサイトを取り付けるために銃床およびハンドガードを長くして、リングアンドバー(ring and bar)型の負革取り付け部を廃止したもので、1899年8月に合衆国30口径弾倉付騎兵銃M1899(U.S. Magazine Carbine, Caliber .30, Model of 1899)として採用された。リアサイトは後にM1901およびM1902へと更新された。M1896騎兵銃は大部分がM1899騎兵銃へと改修されている。 主に製造された歩兵銃と騎兵銃のほか、22口径の訓練用小銃なども少数調達された。M1899騎兵銃にM1898歩兵銃の切り詰めた銃床を取り付けたモデルも少数調達され、フィリピン警察軍や一部の国内の軍学校にて使用された。
※この「M1898」の解説は、「スプリングフィールドM1892」の解説の一部です。
「M1898」を含む「スプリングフィールドM1892」の記事については、「スプリングフィールドM1892」の概要を参照ください。
- M1898のページへのリンク