LILO
正式名称:Linux Loader
Linuxカーネルの起動用に開発されたブートローダ。機能はそれほど多くないが、複数のOSを起動し分けるブートセレクタの機能は備えている。
GRUB(Grand Unified Bootloader)とは違い、ファイルシステムを解釈できない。そのため、起動すべきLinuxカーネルのディスク上の記録位置(セクタ位置)を設定しておく必要があり、このセクタ位置がずれると起動できない問題がある。シェル機能も搭載しておらず、一度起動不能になると回復作業が難しい。
ただ、早期からLinuxの標準ブートローダとして使われていることや、シンプルな構成などから、現在でも広く利用されている。
関連見出し
GRUB
SYSLINUX
関連URL
lilo-delta(http://lilo.go.dyndns.org/)

LILO
読み方:ライロウ
LILOとは、OSを選択し、起動させるためのプログラムのことである。電源を入れた後、LILOが起動することで、OSを選択することが可能となる。
フロッピーディスクの最初のセクタ、ブートパーティションの最初のセクタ、マスターブートレコードのいずれかにインストールして使用する。ただし、ディストリビューターによれば、Windowsなどの複数のOSと共存させたい場合、安全かつ確実に起動できるフロッピーディスクでの起動が望ましいとされている。
UNIX: | キャリアグレードLinux コアダンプ LGPL LILO Linux LIDS Linuxディストリビューション |
Lilo
LILO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 15:59 UTC 版)
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![]() LILOのブートメニュー | |
開発元 | Werner Almesberger (1992–1998), John Coffman (1999–2007), Joachim Wiedorn (2010-) |
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最新版 | |
リポジトリ |
![]() |
サポート状況 | 終了 |
種別 | ブートローダ |
ライセンス | |
公式サイト | https://www.joonet.de/lilo/ |
LILO(リロ、ライロウ)はLinuxに使われるブートローダである。LInux LOaderからこの名が取られている[2]。
Linux標準のブートローダとして昔から使用されている。Windowsなど別のオペレーティングシステムもブートできる。ブートイメージの保存場所をディレクトリ構造ではなくセクタ位置(ハードディスク上の物理的な位置)として認識する。
そのためカーネルを再構築するなどしてブートイメージを作り直した場合やLILOの設定ファイルlilo.confを変更した場合は、LILOへそれを報告しなければならない。そのためのコマンドが/sbin/liloコマンドである。このコマンドによってブートイメージの新しいセクタやlilo.confの内容がLILOへ報告される。このコマンドを実行し忘れるとブートイメージを読み込めなくなって起動に失敗したり、lilo.confの内容が全く反映されなかったりといったことが起こる。
LILOは2000年以後主流のGRUBと違いシェルを持っていない。
現LILO開発者は、2015年12月をもって開発を終了し、その後は後継者を募集している。
脚注
- ^ Wiedorn, Joachim (2015年11月22日). “LILO Bootloader for GNU/Linux”. 2021年1月16日閲覧。
- ^ “BootLoader > Lilo”. 2021年1月16日閲覧。
固有名詞の分類
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