LHS 288とは? わかりやすく解説

LHS 288

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/05 15:22 UTC 版)

LHS 288
星座 りゅうこつ座
視等級 (V) 13.92[1]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 10h 44m 21.320s[2]
赤緯 (Dec, δ) -61° 12′ 38.44″[2]
固有運動 (μ) 赤経: -334 ミリ秒/[3]
赤緯: 1,626 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 208.95 ± 2.73ミリ秒[2]
(誤差1.3%)
距離 15.6 ± 0.2 光年[注 1]
(4.79 ± 0.06 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 15.5[注 2]
物理的性質
半径 0.15 R[4]
質量 0.10 M[3]
表面重力 100 G[5][注 3]
スペクトル分類 M5.5 V[4]
光度 0.001 L[3]
表面温度 2,760 K[6]
色指数 (B-V) 1.82[1]
色指数 (V-R) 1.59[1]
色指数 (V-I) 3.61[1]
色指数 (R-I) 2.04[1]
金属量[Fe/H] -0.55(太陽比)[6]
別名称
別名称
GJ 3618, L 143-23, LTT 3946, 2MASS J10442131-6112384
Template (ノート 解説) ■Project

LHS 288赤色矮星で、太陽からの距離が約15.6光年と、りゅうこつ座で最も近い既知の恒星である[7]。明るさは13.92等級肉眼では見えないほど暗い。

名称

LHS 288の"LHS"は、「ルイテン半秒角(Luyten Half-Second)の略で、ルイテンが作った、固有運動が1年当たり0.5を超える高さの恒星のカタログのことである[8]。LHS 288は、このカタログの288番目に収録されている。

特徴

大きさの比較
太陽 LHS 288

LHS 288は閃光星であるとは報告されていないが、ROSAT衛星の観測データの分析からは、X線の異常な増光があったことが示唆され、フレアが発生したのではないかとみられる[9]

年周視差固有運動の時間変化を調べたところ、木星の2.4倍程度の質量惑星が7年周期で公転しているかのようなふらつきがみられ、更に詳しく調べる必要があるとされた[10][11]。しかし、その後惑星が発見されたとする報告はない。

脚注

注釈

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記
  3. ^ 出典での表記は、 10h 44m 21.320s, −61° 12′ 38.44″


「LHS 288」の例文・使い方・用例・文例

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