L Isle joyeuseとは? わかりやすく解説

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よろこびのしま【喜びの島】

読み方:よろこびのしま

原題、(フランス)L'Isle joyeuse》ドビュッシーピアノ曲1904年作曲ロココ美術画家ワトー絵画シテール島への巡礼」に着想を得た作品イタリア指揮者モリナーリによる管弦楽版編曲もある。


ドビュッシー:喜びの島

英語表記/番号出版情報
ドビュッシー喜びの島L' Isle joyeuse作曲年1904年  出版年1904年 

作品解説

執筆者: PTNA編集部

 この曲はワトー名画シテール島への乗船』から着想されたという説があるが、定かではない。しかし愛の女神ヴィーナスの島シテール島恋人達が船出するという情景が、この曲にあふれる官能的な喜びオーバーラップするのは確かであろう
 ドビュッシーには珍しくヴィルトゥオーゾ的な演奏技巧要求され大胆な表現力鮮やかな色彩感に満ち溢れた傑作である。


喜びの島

(L Isle joyeuse から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/07 15:11 UTC 版)

喜びの島』(よろこびのしま、L'Isle joyeuse)は、クロード・ドビュッシーによって、1904年に作曲されたピアノ独奏曲である。イ長調。4分の4拍子。リディア旋法に拠っている。

概要

【左】ジャン・アントワーヌ・ヴァトー『シテール島の巡礼』(1718年頃)。
【右】『喜びの島』自筆譜第1頁(1904年)。

この曲は、ジャン・アントワーヌ・ヴァトーの作品「シテール島への巡礼」(ルーブル美術館蔵。当初は「シテール島への船出」というタイトルだったが後に改題され現在のタイトルとなった)の影響を受けている。シテール島エーゲ海クレタ島の北西にある島で、神話では愛の女神ヴィーナスの島とされている。この作品は、装飾音やリズムの変化といった技巧を駆使して、きらめくように豊かな色彩の細やかな音を連ね、幻想的な愛の歓びを描き出している。

イタリアの指揮者ベルナルディーノ・モリナーリによる管弦楽版は、ドビュッシー自身の指示に基づいた編曲で、原曲の繊細な華やかさを損なうことなく仕上げられている。

初演

冒頭のカデンツァの演奏指示
音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
Claude Debussy:L'isle Joyeuse - マルク=アンドレ・アムラン(P)による演奏。CBC Music公式YouTube。

1905年2月18日、パリの国民音楽協会にて、リカルド・ビニェスの演奏による。この演奏会では『仮面』も初演されている。

出版

1904年、デュラン社 

  • 補足
この喜びの島は最初、「月の光」で有名な『ベルガマスク組曲』の1曲になる予定であったらしい。しかし出版社の都合上、一つの独立した曲として世に出ることとなった。同じく『仮面』も同様の理由で組曲に入れることを見送られ、単独曲として出版されている。

自筆譜

パリ国立図書館、Ms.977

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