ISO 80000-8
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/24 02:29 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動IEC 80000-8:2007は、音に関する量とその単位について定めた国際規格である。
国際標準化機構(ISO)によって2007年に発行された。規格の名称は「量及び単位-−第8部:音」(Quantities and units -- Part 8: Acoustics)である。
この規格は、それまでのISO 31-7を置き換えたもので、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)が共同で発行しているISO/IEC 80000の一部である[1]。日本工業規格(JIS)ではJIS Z 8000-8:2014が相当する。
内容
ISO 80000-8は以下の章からなる。
- 序文 (Foreword)
- 0 (導入) (Introduction)
- 1 適用範囲 (Scope)
- 2 引用規格 (Normative references)
- 3 名称、記号及び定義 (Names, symbols and definitions)
名称・記号・定義
ISO 80000-8では、空間と時間に関する以下の量とその単位が定義されている。量の番号と記号の番号の"."より左側が対応している。
量 | 単位 | 備考 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
番号 | 名称 | 記号 | 番号 | 名称 | 記号 | 定義 | ||
8-1 | 周期 | T | 8-1.a | 秒 | s | |||
8-2 | 周波数,振動数 | f,(ν) | 8-2.a | ヘルツ | Hz | 1 Hz = 1 s−1 | ||
8-3 | 対数周波数間隔 | G | 8-3.a | オクターブ | oct | f2/f1 = 2の場合のf1とf2との対数周波数間隔 | ||
8-3.b | ディケード | dec | f2/f1 = 10の場合のf1とf2との対数周波数間隔 | 1 dec ≈ 3.32 oct | ||||
8-4 | 角周波数,角振動数 | ω | 8-4.a | ラジアン毎秒 | rad/s | ω = 2πf | ||
8-4.b | 毎秒 | s−1 | ||||||
8-5 | 波長 | λ | 8-5.a | メートル | m | |||
8-6 | 波数 | σ | 8-6.a | 毎メートル | m−1 | σ = 1/λ | ||
8-7 | 角波数 | k | 8-7.a | ラジアン毎メートル | rad/m | k = ω/c = 2π/λ | ||
8-7.b | 毎メートル | m−1 | ||||||
8-8 | 密度 | ρ | 8-8.a | キログラム毎立方メートル | kg/m3 | ρ = m/V | ||
8-9.1 | 静圧 | ps | 8-9.a | パスカル | Pa | 音波がないときの圧力 | ||
8-9.2 | 音圧 | p | 瞬時全体音圧と静圧との差 | |||||
8-10 | 粒子変位 | δ(ξ,η,ζ) | 8-10.a | メートル | m | 音波がないときの位置からの媒質内の粒子の瞬時変位 | ||
8-11 | 粒子速度 | v,u (u,v,w) | 8-11.a | メートル毎秒 | m/s | カテゴリー | ||
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