Hack and slashとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > Hack and slashの意味・解説 

ハクスラ


ハック‐アンド‐スラッシュ【hack and slash】

読み方:はっくあんどすらっしゅ

hack切り刻むslash切り払うの意》コンピューターゲーム分類の一。次々と現れる敵のキャラクター戦って倒していく形式のもの。ハクスラ


ハクスラ

別名:ハックアンドスラッシュ
【英】hack and slash, hack & slash

ハクスラとは、コンピュータゲームの用語で、敵との戦闘バトル)に終始し、それがゲーム主目的であり醍醐味となっている種類ゲームのことである。敵を打倒殲滅し、プレイヤーキャラクター強化してさらなる強敵打倒挑む、という趣向前面出たゲームがハクスラに該当する

ハクスラはあくまでも作風傾向のようなものであり、ゲームジャンル区分というわけではない。戦闘のあるRPGアクションアクションRPGMORPGなどにハクスラの要素盛り込まれることが多いが、これらのジャンル限定されるというわけでもない。

ハクスラは戦闘第一要素である。裏を返せば戦闘以外要素第一目的醍醐味となっているゲームはハクスラとは呼ばれにくい。たとえば物語重点置かれている場合はハクスラとは呼ばれない(「ハクスラ要素もあり」のように表現される場合はある)。ハクスラな展開を実現するために物語付随しているような作品はハクスラと呼ばれやすい。

ハクスラか否か区別する明確な判断基準は特になく、人によっても判断違ってくる場合もある。そのため、一部典型的な作品除いては、ハクスラといえるかどうか一概に判断することは容易でない

ちなみに「ハック」hack)という英単語は、コンピュータ関連では「プログラミング取り組んで上手くいじる」という意味で使われることが多いが、ハクスラの場合 hack の元々の語義である「(斧などで乱暴に叩き割るぶった切る」という意味が色濃い。「スラッシュ」(slash)も、コンピュータ用語としては斜線記号を指す場合が多いが、ハクスラでは「ナイフ等の鋭利な刃物振り回す深く切る」という元々の語義に近い。


ハックアンドスラッシュ

(Hack and slash から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/28 15:40 UTC 版)

ハックアンドスラッシュ: hack and slash)とは、全編を通して戦闘体験に主眼を置いたゲームデザインになっており、繰り返し多くの敵を殲滅する行為が目的であり醍醐味でもあるゲームやそのプレイスタイルを指す言葉。元来はテーブルトークRPG: tabletop role-playing game)の用語として使われてきた[1]

概要

hack(叩き切る)とslash(切り込む)という言葉の複合が示すように、ゲームにおいてストーリーや世界観を楽しむよりも、ダンジョンの攻略や敵を倒して戦闘に勝利することを意識しているスタイルに対して使われる言葉である[1]。一方で、物語性や世界観を重視してキャラクターの演技や表現を楽しむこと(ロールプレイ)に重きをおくプレイヤーからは揶揄として使われる場合がある。

元来はテーブルトークRPG発祥の用語であるが、近年ではコンピューターゲームの用語にも使われている[1]。コンピューターゲームにおいては「敵を倒して強力なアイテムを入手し、より強い敵と戦う」というプレイをひたすら繰り返すタイプのゲームを「ハック&スラッシュ(ハクスラ)」と呼ぶことが多い[2]。「プレイヤーキャラクターを成長させ、ボスなどの強敵を倒す」という要素自体はハックアンドスラッシュ以外のゲームにも存在するが、ゲームを先に進めたり、ストーリーを楽しんだりするという目的のために強くなるのではなく、プレイヤーキャラクターを強くすることそのものがゲームの主な目的である点がハックアンドスラッシュの特徴である[2]

ハックアンドスラッシュゲームの代表作としては『ディアブロ』シリーズなどがあり、ダンジョンと拠点を行き来しながら敵を倒してアイテムを集め、よりダンジョンの深部へと潜っていくという流れが主なゲームの内容となっている[3]。この一連の作業の内、数多くの敵を討伐してアイテムを収集することを「トレジャーハンティング(トレハン)」と呼ぶことがあり、ディアブロライクゲームの代表的な要素の一つとなっている[3]

歴史

始まりは1980年代にアメリカから輸入された言葉である。『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などのテーブルトークRPGにおいて、重要な目標が無く、モンスターを討伐することのみに専念し、戦闘以外の選択肢や解決方法は持ち合わせていないプレイスタイルやキャンペーンを指す。hack and slashと同じ意味合いでKick in the Doorと呼ぶこともある。狭義では冒険の種類を指す用語であり、ダンジョンなどの攻略(hack)と、モンスター退治(slash)を主体とする展開のことを指していた[1]

コンシューマゲームが普及し、テーブルトークRPGに影響を受けたコンピュータRPGが登場すると、ハックアンドスラッシュという言葉がコンピュータRPGに対しても使われるようになる。コンピュータRPG初期の作品である『ウィザードリィ』や『ダンジョンマスター』は次々に襲いかかる敵を倒し、ダンジョンを探索するというシステムになっており、これらの作品の評価の高さもあって、コンピュータRPGにおけるハックアンドスラッシュとは繰り返し敵と戦うことに重点をおいたシステムの作品であるというように、作品の特徴を表現する言葉としても使われるようになった。

主に英語圏でテーブルトークRPG、コンピュータRPG、アクションゲームに使用される言葉だが、日本でもゲーマーが好んで使用することがある。日本ではハクスラと略して呼ぶことも多い。また、シューティングRPGの中で「ルートシューター」や「ルーターシューター」と呼ばれるLoot(戦利品)の収集を1つの目的とする要素を内包した作品には、ハックアンドスラッシュのように戦闘体験に特化したものも存在する。

主な作品

コンピュータゲーム

RPG
アクションRPG
アクションアドベンチャー
シューティングRPG

ベルリン解釈(Berlin Interpretation[5])で定義されたローグライクRoguelike)の高価値な要素(high value factor)の1つに、「ハックアンドスラッシュ:多くのモンスターを討伐する事はローグライクにとって非常に重要な要素」とあり、典型的なローグライク作品はハックアンドスラッシュのスタイルを持ち合わせている。

テーブルトークRPG

脚注

関連項目


「Hack and slash」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Hack and slashのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Hack and slashのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2025 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【ハクスラ】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハックアンドスラッシュ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS