エッチ‐キュー‐シーディー【HQCD】
読み方:えっちきゅーしーでぃー
HQCD
読み方:ハイクオリティシーディー
別名:ハイクオリティCD
HQCDとは、光ディスクのメーカーであるメモリーテック株式会社が開発した、CD-DAの素材を刷新することで音質の向上を図った規格のことである。
通常の音楽CD(CD-DA)がディスク基板の素材としているポリカーボネートの代わりに、HQCDでは液晶パネルに用いられる透明度の高いポリカーボネートを使用している。また、反射膜には従来のアルミニウムでなく特殊合金を使用している。基板のポリカーボネートはレーザー光の透過率を向上させ、反射膜は反射率を向上させる。これによって、マスターの音源に近い、より高品質な音が再現可能になるとされる。
HQCDは、ビクターとユニバーサルミュージックが共同開発した「SHM-CD」(スーパーハイマテリアルCD)を筆頭とした「高品質CD」の一種である。従来の規格に準拠しつつ、素材を新たにすることで音質の向上を目指すというコンセプトは、SHM-CDと同様である。反射膜の素材に特殊合金を採用している点は、SHM-CDとの顕著な差異となっている。
高品質CDの規格は、HQCD、SHM-CDの他に、ソニー・ミュージックエンタテインメントから「Blu-spec CD」も発表されている。
参照リンク
HQCD - (ホームページ)
HQCD - (コロムビア)
HQCD - (ポニーキャニオン)
CD: | DDCD Green Book HD-BURN HQCD バッファアンダーラン パケットライト ポストギャップ |
ハイ・クオリティCD
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2025年3月) |
ハイ・クオリティCD(ハイ・クオリティシーディー、英語: High Quality CD)は、メモリーテックが開発した高音質音楽CDの名称である。「High Quality CD」の略称で「HQCD」と呼ばれる。規格的には従来の音楽CDと変わらないため、既存のCDプレーヤーでもそのまま再生することができる。
概要
HQCDは、ユニバーサルミュージックと日本ビクター(現:JVCケンウッド)が共同開発したスーパー・ハイ・マテリアルCD (SHM-CD) への対抗策として開発された。通常のCDとは異なり、基盤材料に液晶パネルに使用されるポリカーボネートを使用し、反射膜素材に特殊合金を使用する。SHM-CDとの相違点はこの特殊合金の使用である。
メモリーテックは2015年4月、ハイ・クオリティCDをグレードアップした新商品として、アルティメット・ハイ・クオリティCD (Ultimate High Quality CD, UHQCD[1]) を発表した。「アルティメット・ハイ・クオリティCD」はメモリーテック社の商標である。
レコード会社との関係
- メモリーテックはCDの製造発注主として、また主要株主としてつながりがあるポニーキャニオンの所有音源を、HQCDとして発売している。
- 他に、日本コロムビア(参入当時はコロムビアミュージックエンタテインメント)やエイベックス等もHQCDに参入しているが、日本コロムビアはブルースペックCDにも参入している。
- かつてはEMIミュージック・ジャパン(当時)もHQCDに参入していたが、ユニバーサルミュージック傘下(EMIレコーズ・ジャパン)となってからは、SHM-CDを中心にリリースするようになった。
脚注
- ^ “通常のCDはインジェクション (射出成形) 方式によって製造されています。”. 日本コロムビア. 2023年2月25日閲覧。
関連項目
- メモリーテック
- ポニーキャニオン
- 高音質CDの規格
- スーパー・ハイ・マテリアルCD (SHM-CD)
- ブルースペックCD (Blu-spec CD、BSCD)
公式サイト
- HQCD - メモリーテック株式会社
- HQCDのページへのリンク