HK53とは? わかりやすく解説

H&K HK53

(HK53 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/30 04:20 UTC 版)

H&K HK53
H&K HK53(銃床展張状態)
概要
種類 アサルトカービン
製造国 ドイツ
設計・製造 H&K
性能
口径 5.56x45mm NATO弾
銃身長 211mm
ライフリング 6条右転
装弾数 20/25/30/40発(箱形弾倉
作動方式 ローラー遅延式ブローバック
全長 780mm(銃床展張時)
590mm(銃床短縮時)
重量 3,320g
発射速度 700発/分
銃口初速 750m/s(2,460.6ft/s)
有効射程 400m
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H&K HK53は、H&K社製H&K HK33の短縮型(カービン)モデルである。

概要

各種アクセサリーを装着したH&K HK53を構えるアメリカ海兵隊特別対応チーム英語: Special Reaction Team、略称: SRT)所属隊員(2001年2月7日撮影)

H&K社では、H&K G3をスケールダウンしたうえで5.56x45mm NATO弾を使用できるように再設計したアサルトライフルであるH&K HK33を開発したが、これを元にして特殊作戦などの用途を狙い、銃身などを短縮化したのがHK53である。

HK53は、HK33シリーズよりも銃身を179mm短縮しており、全長にして、基本形である伸縮銃床型で160mm(銃床展張時)/145mm(銃床短縮時)の短縮を実現している。これは、9x19mmパラベラム弾を使用する短機関銃であるH&K MP5の伸縮式銃床採用型に近い大きさである。このため、“サブマシンガン”と呼称される場合もある。

作動機構はHK33と同様にローラー遅延式ブローバックを採用し、トリガー・グループなど、一部の部品については、MP5との互換性が確保されている。

HK33シリーズがA1/A2からA3/A4に発展するに従って、HK53もA3準拠のモデルが開発された。また、装甲車銃眼から射撃できるように再設計されたHK53 FPWが派生したほか[1]H&K G3以来引き継がれてきた金属製ドラム型照準器のかわりに、1.5倍の光学スコープを固定装備したGR2も開発された。

原形のHK33にNATOが正式採用しているSS109弾に対応した発展型であるHK33Eが開発されるとHK53も同様にSS109弾に対応したモデルが開発され、HK53Eの名称がつけられている。

HK53はヨーロッパを中心とした各国の法執行機関で正式採用され、イギリス陸軍特殊空挺部隊SASをはじめ、日本警察特殊急襲部隊SATでも使用されている[2]

脚注・出典

注釈

出典

  1. ^ Mr.Maim (2014年3月31日). “HK53 Firing Port Weapon - aka:HK MICV”. HKPRO.com. 2022年7月18日閲覧。
  2. ^ 『SATマガジン』2004年1月号 p.45-46

参考文献

関連項目

外部リンク


HK53

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 17:38 UTC 版)

H&K HK33」の記事における「HK53」の解説

サブマシンガンサイズに切り詰めたモデル

※この「HK53」の解説は、「H&K HK33」の解説の一部です。
「HK53」を含む「H&K HK33」の記事については、「H&K HK33」の概要を参照ください。

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