grab
「grab」とは・「grab」の意味
「grab」とは、英語で「つかむ」「つかみ取る」という意味の動詞である。また、「grab」は、物を急いでつかむ、ひったくる、奪うといった意味合いも持つ。さらに、機会やチャンスをつかむという意味で使われることもある。「grab」の語源・由来
「grab」の語源は、中世オランダ語や中世低地ドイツ語の「grabben」に由来する。この言葉は、「つかむ」という意味を持つ。「Grab(アプリ)」とは
「Grab」は、シンガポールを拠点とするテクノロジー企業が運営する、タクシー配車やフードデリバリーなどのサービスを提供するアプリである。2012年に設立され、東南アジアを中心に展開している。近年では、Super Appとしてさまざまなサービスを統合し、ユーザーに便益を提供している。「grab」の使い方・例文
1. 英語例文(日本語訳)
He grabbed my arm and pulled me back.(彼は私の腕をつかんで引き戻した。)2. 英語例文(日本語訳)
She grabbed her bag and ran out of the room.(彼女は鞄をつかんで部屋を飛び出した。)3. 英語例文(日本語訳)
He grabbed the opportunity to start his own business.(彼は自分のビジネスを始める機会をつかんだ。)4. 英語例文(日本語訳)
She grabbed a sandwich for lunch.(彼女は昼食にサンドイッチを手に入れた。)5. 英語例文(日本語訳)
The thief grabbed her purse and ran away.(泥棒は彼女の財布をひったくって逃げた。)6. 英語例文(日本語訳)
He grabbed a book from the shelf.(彼は棚から本をつかんだ。)7. 英語例文(日本語訳)
She grabbed the last seat on the train.(彼女は電車の最後の席をつかんだ。)8. 英語例文(日本語訳)
He grabbed a towel to dry his hands.(彼は手を拭くためにタオルをつかんだ。)9. 英語例文(日本語訳)
She grabbed her coat and left the house.(彼女はコートをつかんで家を出た。)10. 英語例文(日本語訳)
He grabbed a pen to write down the phone number.(彼は電話番号を書き留めるためにペンをつかんだ。)グラブ (企業)
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市場情報 | NASDAQ: GRAB |
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略称 | Grab |
本社所在地 |
![]() 573972 28 Sin Ming Lane,#01-143, Midview City |
設立 | 2012年6月 |
事業内容 | 配車サービス |
代表者 |
Anthony Tan(CEO・共同創業者) Tan Hooi Ling(共同創業者) John Chua(最高財務責任者) |
主要株主 |
ソフトバンクグループ 滴滴出行 |
外部リンク |
www |
グラブ(Grab Holdings Inc.)は、シンガポールミッドビュー・シティに拠点を置く配車アプリ運営企業である。マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナム・インドネシア・ミャンマー・カンボジアで自家用車向けGrabCar、オートバイ向けGrabBike、相乗りサービスGrabHitch、配送サービスGrabExpressおよび決済サービスGrabPayを提供している。
概要
マレーシア人アンソニー・タンは、実家の日産自動車の自動車販売店Tan Chong Motorの裕福な経営者一族に生まれた[1]。
2011年、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得している際に、友人のAldi Haryopratomoから、マレーシアのタクシー環境の酷さを聞き、タクシー配車サービスを思いつくと、HBSの同窓生Tan Hooi Lingと共に事業を考案した[2]。
HBS New Venture Competitionに挑み2位となり[3]、大学からの出資を受けマレーシアで、MyTeksiを創業した[4]。
2014年から、本社拠点をクアラルンプールからシンガポールに移し、東南アジアへの進出を強化した。同年、ソフトバンクが2億5千万ドルを出資し、注目を集めた。
共同創業者2人とトリオを組むミン・マー社長は、もともとはソフトバンクでグラブへの出資を担当していた。
マー氏は、グラブとソフトバンクの橋渡しするうちに、自らの意志でグラブに移ることを決め、2016年に転職した。「皆がアントレプレナーたるべきだ」。孫会長はマー氏の決断を尊重して送り出したという。
2018年2月時点のドライバーの総数は、8カ国168都市で230万人[5]、企業評価額は60億ドルにのぼる[6]。
沿革
- 2012年6月 - MyTeksi設立。マレーシアのクアラルンプールでMyTeksiサービス提供開始
- 2013年8月 - フィリピンのマニラでGrabTaxi(グラブタクシー)サービス提供開始[8]
- 2013年10月 - シンガポールとタイのバンコクでGrabTaxiサービス提供開始[9]
- 2014年2月26日 - ベトナムのホーチミンでGrabTaxiサービス提供開始[10]
- 2014年4月 - シリーズAのラウンドでVertex Venturesから1,000万ドル調達[11]
- 2014年5月 - シリーズBのラウンドでGGV Capitalから1,500万ドル調達[11]
- 2014年5月17日 - クアラルンプールで自家用車向けシェアライドサービスGrabCarを立ち上げ[12]
- 2014年6月6日 - インドネシアのジャカルタでGrabTaxiサービス提供開始[13]
- 2014年10月 - シリーズCのラウンドでTiger Global、Qunar、Vertex Ventures、GGV Capitalから6,500万ドル調達[11]
- 2014年11月28日 - ホーチミンでオートバイ向けシェアライドサービスGrabBikeを立ち上げ[14]
- 2014年12月4日 - シリーズDのラウンドでソフトバンクグループから2億5,000万ドル調達[15]
- 2015年2月18日 - マニラで高級車・高評価運転手向けシェアライドサービスGrabCar+を立ち上げ[16]
- 2015年5月20日 - ジャカルタでGrabBikeサービス提供開始[17][18]
- 2015年8月6日 - バンコクでGrabBikeサービス提供開始[19]
- 2015年8月20日 - シリーズEのラウンドで滴滴出行などから3億5,000万ドル調達[20]
- 2015年11月11日 - シンガポールで相乗りサービスGrabHitchサービス提供開始[21][22]
- 2015年12月1日 - ベトナムのハノイ、ダナン、ホーチミンとクアンニン省、カインホア省でGrabTaxiサービス提供開始[23]
- 2016年1月28日 - マレーシアのMyTeksiとその他の地域のGrab Taxiを合併し、社名およびブランドを「Grab」に統一[24]
- 2016年3月10日 - GrabCarとGrabBike向けに運転手と乗客に無料傷害保険を自動付帯[25]
- 2016年9月20日 - シリーズFのラウンドでソフトバンクから7億5,000万ドル調達[26]
- 2016年10月18日 - ソフトバンク投資部門のMing MaaをPresidentに迎え入れる[27]
- 2016年10月25日 - ドライバーと乗客のインスタントメッセージサービスGrabChat提供開始[28]
- 2016年12月6日 - シンガポールでタクシーと相乗りを融合したGrabShareを導入[29]
- 2016年12月12日 - 本田技研工業から出資を受ける[30]
- 2017年2月6日 - シンガポールで大型乗用車の予約サービスGrabCoachを立ち上げ[31]
- 2017年3月9日 - 4歳から7歳を含む乗客向けにチャイルドシートMifold付き車両を手配するGrabFamilyを立ち上げ[32]
- 2017年3月22日 - 需要に応じて料金が変動する動的料金設定サービスJustGrabを立ち上げ[33]
- 2017年4月4日 - ネット決済のKudoを買収[34]
- 2017年7月24日 - シリーズGのラウンドでソフトバンク、滴滴出行などから25億ドル調達[35]
- 2017年7月26日 - ミャンマーのヤンゴンでサービス提供開始[36]
- 2017年8月1日 - ホーチミンでGrabCar+サービス提供開始[37]
- 2017年8月30日 - 豊田通商から出資を受けトヨタ自動車と協業開始[38]
- 2017年11月 - シンガポールでGrabPayの店舗決済サービス導入 [39]
- 2017年12月19日 - カンボジアでサービス提供開始[40]
- 2018年1月17日 - NFC決済のiKaazを買収しGrabPayを機能強化[41]
- 2018年1月30日 - シンガポールで2022年迄に完全自動運転車を使った無人タクシーの商用化を発表[42]
- 2018年2月13日 - 企業向けに従業員の交通費を管理するGrab for Business提供開始[43]
- 2018年2月15日 - プノンペンでGrabBikeサービス提供開始[44]
- 2018年3月26日 - Uberの東南アジア事業を、Grabに売却する事を発表し、カンボジア・インドネシア・マレーシア・ミャンマー・フィリピン・シンガポール・タイ王国・ベトナムで展開されている全事業を、GrabがUberから引き継ぐと発表した[45]。
- 2020年2月26日 - 三菱UFJフィナンシャル・グループから7億600万ドル調達[46]
出典
- ^ “Malaysia's Anthony Tan Leads GrabTaxi In Regional App Race”. Forbes (2015年2月25日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “GrabTaxi's 'Other' Founder Talks About Return to Company”. Forbes (2015年11月17日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “ソフトバンクが惚れた「配車アプリ」の実力”. 東洋経済 (2014年12月5日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “Anthony Tan”. Harvard Business School. 2018年2月21日閲覧。
- ^ “東南アジアの配車サーヴィスは、「電子決済」という巨大市場を目指す──GrabがUberの先を行く理由”. WIRED (2018年2月13日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “東南アのグラブ、孫正義ライドシェア連合の中核”. 日本経済新聞 (2018年2月5日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “SBG出資のグラブ、SPAC上場で最大 株価は振るわず”. 日本経済新聞 (2021年12月3日). 2021年12月3日閲覧。
- ^ “GrabTaxi officially launched in the Philippines, lets you book a taxi online”. Pinoy Tech Blog (2013年7月30日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “MyTeksi launches as GrabTaxi in Bangkok and Singapore”. DIGITAL NEWS ASIA (2013年10月21日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “GrabTaxi enters Vietnam, intensifying the battle for mobile taxi booking apps”. Tech in Asia (2014年2月26日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ a b c “Grab”. Forbes Indonesia (2016年2月19日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “MyTeksi launches GrabCar service”. Free Malaysia Today (2014年5月17日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “GrabTaxi launches beta trial in Jakarta”. Entrepreneurs 27 (2014年6月6日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “Vietnam’s xe om service enters digital age with GrabBike app”. Thanh Nien News (2014年11月28日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “ソフトバンク:配車アプリのグラブタクシーに約300億円出資”. Bloomberg (2014年12月4日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “GrabCar PH relaunches”. RAPPLER (2015年2月19日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “GrabTaxi、ジャカルタでバイクタクシー配車サービスGrabBikeを開始”. アジアトラベルノート (2015年5月23日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “GrabTaxi’s motorcycle service rides into its third city, offers free rides in Jakarta”. Tech in Asia (2015年5月20日). 2018年2月21日閲覧。[信頼性要検証]
- ^ “GrabBike debuts in Bangkok”. Bangkok Post (2015年8月6日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “シンガポールのグラブタクシー(GrabTaxi)、新たに3億5000万ドルを調達”. WirelessWire (2015年8月20日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “配車アプリのグラブタクシー、相乗りサービスを導入へ”. AsiaX (2015年11月12日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “GrabTaxi launches carpooling in Singapore”. Tech in Asia (2015年11月11日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “グラブタクシー、ベトナムで営業開始へ”. 日本経済新聞 (2015年11月20日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “タクシー予約の「MyTeksi」名称、「Grab」に変更”. AsiaX (2016年2月1日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “タクシー配車アプリのグラブ、運転手・客に無料傷害保険”. 日本経済新聞 (2016年3月10日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “配車アプリのグラブが7.5億ドル調達 ソフトバンクが追加出資”. Reuters (2016年9月20日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “グラブ、社長にソフトバンク出身のミン・マー氏”. 日本経済新聞 (2016年10月18日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “Grab launches instant messaging platform”. ABS-CBN (2016年10月25日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “Grab launches GrabShare, its own version of UberPool”. Tech in Asia (2016年12月6日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “ホンダ、東南アの配車アプリ最大手に出資”. 日本経済新聞 (2016年12月12日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “Grab gets into coach booking for groups of passengers”. Tech in Asia (2017年2月7日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “Grab Now Lets Your Kids (Legally) Get On Rides With You, Thanks To A Pint-Sized Booster Seat”. Vulcan Post (2017年3月9日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “Grab combines taxi and private hire fleets for new fare pricing service”. Channel NewsAsia (2017年3月22日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “グラブ、ネット決済会社を買収 東南ア配車アプリ大手”. 日本経済新聞 (2017年4月4日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “シンガポール配車アプリのグラブ、25億ドル調達へ”. Reuters (2017年7月24日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “グラブ、ミャンマー語の配車アプリ配信開始”. 日本経済新聞 (2017年7月26日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “UberとGrab、シェア獲得に向けて市場拡大―新サービス導入も”. VIETJO ベトナムニュース (2017年8月3日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “トヨタ、シンガポール配車アプリ大手と協業”. 日本経済新聞 (2017年8月30日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “配車アプリのグラブ、店舗でも電子決済 シンガポールで”. 日本経済新聞 (2017年9月4日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “東南アジア再大手配車サービス・グラブ(Grab) カンボジアで始動”. ビジネスパートナーズ (2017年12月20日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “東南アジアの配車サービス大手Grab、バンガロールの決済スタートアップiKaazを買収”. THE BRIDGE (201-01-25). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “配車アプリのグラブ、自動運転タクシー商用化”. 日本経済新聞 (2018年1月30日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “配車グラブ、企業向けの新サービス開始”. NNA ASIA (2018年2月16日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ “配車サービス大手グラブ バイクの配車サービスを開始”. ビジネスパートナーズ (2018年2月15日). 2018年2月21日閲覧。
- ^ Zoey Chong (2018年3月27日). “Uber、東南アジアから撤退へ--Grabに事業売却”. CNET Japan 2018年6月13日閲覧。
- ^ “Grab、金融サービス拡充に向けMUFGやTISから8億5,000万米ドル超を調達”. BRIDGE(ブリッジ) (2020年3月2日). 2020年12月21日閲覧。
関連項目
外部リンク
- Grabのページへのリンク