FAZZ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:20 UTC 版)
雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場。明貴がデザインしたフルアーマーΖΖガンダムをカトキハジメがリファインしたものである(頭部アップデザインのみあさのまさひこ)。当初はフルアーマーΖΖガンダムと明確に区別されていなかったため、FA-010Bという型式番号であったが、のちに変更されている。詳しくはフルアーマーΖΖガンダムを参照。 ΖΖガンダムのフルアーマー・システムの評価を行うために試験的に開発された機体。変形・合体・コアブロックシステムは省略されており、ロールアウトはΖΖガンダムの半年前におこなわれる。この機体のフルアーマー・システムは大出力・大火力指向の高いΖΖガンダムの変形・合体機構を犠牲にしてまで装甲の強化を目指したものであり、同機では露出する腹部のコアブロックを保護するとともに、各部増加パーツに腹部ハイ・メガ粒子カノンやミサイルを装備したことに加え、スラスターを増加することにより、機動力の低下を補っている。なお、フルアーマー状態での機体性能の試験が目的であることから増加パーツの着脱は行えないうえ、変形機構も省略され、ビームサーベル等の近接戦用の武装は装備されていない。外装部にはガンダリウム・コンポジットを使用しているものの、実際のフルアーマーと比較してワンランクは劣る素材を採用している。また、フルアーマーΖΖガンダムのように対ビームコーティングは施されていない。 本来は運用試験に回される予定であったが、ニューディサイズの蜂起にともない実戦参加している。なお、名前は "Full Armor ΖΖ" の略であり、「ファッツ」と読む。 武装 ダブル・ビーム・ライフル ΖΖガンダム / フルアーマーΖΖガンダムの主兵装となるダブル・ビーム・ライフルは、FAZZでは副砲としての機能を担う。オリジナルに比べて出力は抑えられているものの、それゆえに砲身の負担に問題のあったこの装備の信頼性は向上した。また、戦況によってはハイパー・メガカノンを排除し、この装備によって機動戦を行うこともある。コクピット部はダミーとなっている。 背部ビーム・カノン エネルギーCAPを用いた大口径ビーム兵器で、出力は12メガワット。比較的コストパフォーマンスが高く、Sガンダムに装備されるものと同一のもの。 ハイ・メガ粒子カノン 腹部に装備予定であったが、試作機ゆえにダミーとなっている。頭部にも同様のものが存在するが、こちらはバランスを調べるためのダミーであり、発砲は行えない。 Iフィールド 高出力ビームへの対抗策として、胸部装甲に展開可能であると示唆した資料もみられる。 AMA-13S 8連ミサイル・ポッド バックパック左部に装備する。 ハイパー・メガ・カノン FAZZの主兵装である強大な火器で、出力は79.8メガワット。ΖΖガンダムの頭部ハイメガキャノンの約6割増しの出力を持ち、数秒のインターバルで連射が可能。ただし、発射可能数は多くなく、機体のジェネレーターにかかる負担も大きい。戦況によっては基部ごとパージし、ダブルビームライフルをメインとした高機動戦闘に移行することも可能。 劇中での活躍 3機がα任務部隊に配備され、戦力として用いられると共に実用評価試験が行われた。エアーズ市の攻防戦においてガンダムMk-Vと遭遇、同機のパイロットブレイブ・コッドの圧倒的な技量の前に全機が撃墜された。この際、04号機のシン・クリプトは脱出に成功したものの、05号機のジョン・グリソム、06号機のロバート・オルドリンの両名が戦死している。
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