EK23
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「スバル・EK型エンジン」の記事における「EK23」の解説
1977年に登場した最後のEK型エンジン。当時の軽自動車規格である550cc付近まで排気量が拡大され、以前より排気ガス対策として装着していたSEEC-T(排気側二次空気導入方式、シークTと読む)と併用してEGR(排気ガス再循環方式)を採用し、昭和53年排ガス規制に適合させた。チェーン駆動によるバランサーシャフトを採用して低振動化を図っている。ウォーターポンプ及びオイルポンプはバランサーシャフトと連動して駆動されるもので、定期メンテナンスは今日のようなアッセンブリー交換ではなくインナーパーツのみを交換する形で行われる。 RR方式である初代レックス搭載時ではエンジンが後部床下に収まる関係で、吸気マニフォールドを含む補記類の取り回しがグレード(セダン、バン、スイングバック)によって違う上、バランサーシャフトは吸気側のみ一本となる。 FF方式で搭載される二代目レックスへの採用に当たっては、キャブレター、シリンダブロック、ピストン、カムからオイルシールに至るまで大規模な設計変更を行い出力と燃費を向上。振動対策として従来1本だったバランサーシャフトが吸排気側双方に装着され2本となり、その上で約2キログラムの軽量化を図った。 三代目レックスではシリンダヘッドに再変更を行い、当時流行していた3バルブ化したタイプのデビューも果たしている。ターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの過給器が搭載されたのもEKシリーズではこのエンジンのみである。特にスーパーチャージャー仕様はインタークーラーと電子制御式燃料噴射装置(EMPi)という当時としては非常に豪華な装備が施された。 その他、年式とグレードによって適時仕様変更を加えられ、生産期間が長かった事もあって、バリエーションも多彩である。 1975年に設立され、1978年より全国組織化した全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会とスバルの関わりが生まれるのもこのエンジンからである。赤帽仕様サンバーのエンジンには、通常のエンジンとは異なる専用パーツが盛り込まれ、数十万キロに及ぶ耐久性を獲得した。専用の赤いチヂミ塗装が施されたヘッドカバーが特徴で、サンバーのエンジンがEN07に移行した後もこの赤ヘッドカバーは赤帽車に使用され続けている。
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EK23(NA・2バルブ)
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最初に登場したEK23。サンバーには1989年までこの仕様のみが搭載された。輸出仕様のレックスにもこのエンジンが搭載され、Subaru 600やSubaru M60等と呼ばれていた。省燃費を目指した「エコノ仕様」が短期間ながら存在する。 水冷4ストロークSOHC バルブ数:吸気1、排気1 排気量:544cc 内径×行程:76.0×60.0 圧縮比:8.5:1(初代レックス)、9.5:1(初代レックスバン、二代目レックス&レックスコンビ) 参考スペック 31PS/6,200rpm、4.2kg·m/3,500rpm(初代レックス) 28PS/6,200rpm、4.2kg·m/3,500rpm(初代レックスバン) 31PS/6,000rpm、4.4kg·m/3,500rpm(二代目レックス&レックスコンビ) 30PS/6,000rpm、4.2kg·m/3,500rpm(三代目レックス 出力値はネット表記) スバル・レックス 1977-1989 ※初代、二代目、三代目 スバル・サンバー 1977-1989 ※三代目、四代目 Subaru 600/M60/Mini Jumbo/Sherpa 1983-1987 ※二代目、三代目の輸出仕様
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EK23(NA・3バルブ(計6バルブ))
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1986年、三代目レックスのデビューと同時に、一部のグレードに搭載。ペントルーフ型燃焼室を用いた1気筒あたり吸気バルブ2・排気バルブ1の3バルブ仕様とし出力を向上、後のスーパーチャージャー仕様のベースともなった。1987年からは4WD仕様全車に搭載されるようになった。また、同年からは4代目サンバートライ及びトラック最上位グレードにのみ搭載されるようにもなった。 水冷4ストロークSOHC バルブ数:吸気2、排気1 排気量:544cc 内径×行程:76.0×60.0 圧縮比:9.0:1 参考スペック 36PS/7,000rpm、4.4kg·m/4,500rpm スバル・レックスViki,SR 1986-1989 ※三代目 スバル・レックスコンビ Viki,R 1986-1989 ※三代目 スバル・サンバー 1987-1989 ※四代目
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