DXGI (DirectX Graphics Infrastructure)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 20:30 UTC 版)
「Windows API」の記事における「DXGI (DirectX Graphics Infrastructure)」の解説
Direct3D 10以降、DirectX Graphicsから比較的変化の緩やかな部分はDXGIとしてDirect3Dから分離された。
※この「DXGI (DirectX Graphics Infrastructure)」の解説は、「Windows API」の解説の一部です。
「DXGI (DirectX Graphics Infrastructure)」を含む「Windows API」の記事については、「Windows API」の概要を参照ください。
DXGI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 19:20 UTC 版)
「Windows Display Driver Model」の記事における「DXGI」の解説
DXGI (DirectX Graphics Infrastructure) は、DirectX 10 (Direct3D 10) 以降で利用可能になる新しいグラフィックス共通基盤およびそのAPI集合である。カーネルモードドライバーやハードウェアとの通信といった低レベルのタスクを担当する。 DXGIは、アダプター(グラフィックスカードあるいはリファレンスラスタライザーなど)やアウトプット(モニター)といったデバイス概念を抽象化する。さらに、以前のバージョンのDirect3Dでもおなじみとなっているダブルバッファリングシステムは、スワップチェーンと呼ばれる概念に集約される。 DXGIを導入することで、変化の頻繁なDirect3D APIやDirect2D APIによる実際のレンダリング部分と、変化の緩やかなデバイス通信部分を分離して考えることが可能となる。また、DXGI層を経由したDirect3DとDirect2Dの相互運用が可能となる。そのほか、DirectComputeでは、DXGIアダプターの列挙によって、プライマリモニター出力に利用されるデフォルトアダプターだけでなく、セカンダリアダプターも統一的に分散コンピューティング用演算リソースとして活用することが可能である。 DXGIのバージョンは、WDDMおよびDirectXのバージョンとともにアップデートされている。例えばWDDM 1.1とDirectX 11をサポートするWindows 7には、DXGI 1.1ランタイムが導入される。Windows Vista SP2 Platform Updateでも、WDDM 1.1のサポートは完全ではないものの、DXGI 1.1ランタイムはDirectX 11ランタイムと同時にバックポートされているため、DXGI 1.1 API自体の使用は可能である。 Windows 8にてDirectX 11.1に対応するDXGI 1.2が導入された。Windows 7 SP1 Platform Updateでも、WDDMのバージョンは1.1のままだが、DXGI 1.2ランタイムはDirectX 11.1ランタイムと同時にバックポートされており、一部のAPI機能が使える。 DirectX 11.2に対応するのはDXGI 1.3 (Windows 8.1以降)、そしてDirectX 11.3とDirectX 12に対応するのはDXGI 1.4 (Windows 10) となる。 Windows 10 November 2015 Update (version 1511, build 10586) にてDirectX 11.4とともにDXGI 1.5が導入された。 Windows 10 Creators Update (version 1703, build 15063) にてDXGI 1.6が導入された。以降はDXGI自体のバージョン番号は1.6で据え置きのまま、Windows 10の機能更新リリースとともにDXGIにも機能が追加されている。
※この「DXGI」の解説は、「Windows Display Driver Model」の解説の一部です。
「DXGI」を含む「Windows Display Driver Model」の記事については、「Windows Display Driver Model」の概要を参照ください。
- DXGIのページへのリンク