糖尿病黄斑浮腫
英語:diabetic macular edema、diabetic macular oedema、DME
糖尿病網膜症を原因として、網膜の黄斑の部分に水分が溜まり、腫脹が生じる症状のこと。糖尿病に伴う血糖増加により、網膜中の毛細血管が傷害を受けることが直接の原因となっている。糖尿病黄斑浮腫が起こると、視力低下や視界の歪み(変視症)などに繋がることがあり、特に長期間症状が持続した場合、視力の回復はしばしば困難になるとされる。
糖尿病黄斑浮腫の治療法としては、軽症の場合、水分が滲出している箇所をレーザーで凝固する処置(レーザー光凝固術)が行われるが、実施例が少ないことから治療効果は必ずしも明確でないとされ、視力改善には数年を要するとされる。また、手術で硝子体を取り除くことで、黄斑浮腫の消失および視力改善に著効があることが知られているが、患者の負担が大きく、血管新生緑内障や網膜剥離などを引き起こすこともある。
硝子体の除去後、ステロイド剤の一種、トリアムシノロンアセトニド(TA)を注射することもある。手術をせずにトリアムシノロンアセトニドの注射が行われることもあるが、テノン嚢下注射の場合、視力改善が見られる症例は30パーセントから60パーセント程度にとどまるとされている。
2014年2月にノバルティスファーマ社は、従来加齢黄斑変性症に対する治療薬として承認されてきたルセンティス(ラニビズマブ)の適応症を、糖尿病黄斑浮腫に拡大する承認を取得した。ルセンティスは網膜における血管の透過性を高める血管内皮増殖因子(VEGF)を阻害することにより、水分の滲出、ひいては浮腫の形成を防ぐ効果を持つ。
また、ルセンティスと同様の作用を示す薬剤に、やはり加齢黄斑変性症の治療薬として用いられてきた「VEGF Trap-Eye(アフリベルセプト硝子体内注射液)」があり、2014年2月現在、バイエルヘルスケア社およびリジェネロン社によって、糖尿病黄斑浮腫を対象とした第III相臨床試験が行われている。
関連サイト:
「ルセンティス®」、糖尿病黄斑浮腫の治療薬として効能追加の承認申請 - ノバルティスファーマ
DMEメソッド
ディー‐エム‐イー【DME】
ディー‐エム‐イー【DME】
【DME】(でぃーえむいー)
Distance Measuring Equipment(距離測定装置).
航空機が自機の現在位置を知るための装置のひとつ。
航空機から地上のVOR及びTACAN・VORTAC局に対し信号波を発信し、これに対して地上局から返ってきた応答波を再受信するまでの経過時間により、自機と地上局との距離を測定する。
ただし、これで得られる「距離」は「航空機から地上局に対しての直線距離」であるため、平面上で考える場合、高度が高い、もしくは地上局に近いほど測定誤差が大きくなる。
DME
化学式CH3-O-CH3で示されるもっとも簡単なエーテル。高セタン価で、無煙燃焼するため、クリーンなディーゼル代替燃料として、また、水素を多く含むため、DME直接燃料電池の燃料として環境にやさしい注目すべき燃料候補。製法はメタノール脱水法と、水素と一酸化炭素から直接合成する直接合成法があり、後者は天然ガスをはじめ家畜糞尿などの有機物。また、石炭からも合成できるので脱石油燃料としても期待されている。
DME
距離測定装置。UHF帯の電波を利用して、航空機とDME局との距離を測定する装置。航空機と地上のDME局との間で一対の電波の交換(質問信号と応答信号)により行われ、航空機側のDME装置により、これらの信号の往復に要した時間からDME局までの距離を求めるもので、通常、NDBとあわせて用いられる。
参照 NDBジメチルエーテル
DME
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/31 01:18 UTC 版)
DME
- 距離測定装置 (distance measuring equipment) - 無線により航空機と地上のDME局との距離・到達時間を測定する航空機器。
- 化学物質
- ドモジェドヴォ空港 (Domodedovo; IATA: DME) - モスクワ郊外の空港。
- ドワンゴ・ミュージックエンタテインメント (Dwango Music entertainment) - 日本のレコード会社ドワンゴ・ユーザーエンタテインメントの旧社名。
- 糖尿病黄斑浮腫 (diabetic macular edema) - 眼の疾患。
- ドバイ・マーカンタイル取引所 (Dubai Mercantile Exchange) - ドバイにある原油などの取引所。
- 滴下水銀電極 (dropping mercury electrode)
DME
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 05:53 UTC 版)
詳細は「ジメチルエーテル」を参照 ジメチルエーテル((DM) をディーゼル燃料として使う事も実用化されつつある。メタノールを脱水縮合反応合成してエネルギー密度を上げる方法ではなく、合成ガスからの直接合成による低純度低価格な大量生産が確立しつつある。原料として天然ガス、石炭、植物など合成ガス化できるものなら良く、有酸素燃料でガス由来の合成油より合成エネルギー損失が少ないのが利点である。 DME燃料は軽油と同等のセタン価で、硫黄分や芳香族炭化水素を含まない。機械式燃料噴射では低圧で体積変化するため噴射量制御が難しかったが、コモンレールで高圧化された事により噴射量制御が正確になり、適した燃料となった。 また、重油とDMEを混合することで、排気ガスの浄化が望まれることも明らかになりつつある。A重油と混合した場合、NOx,COxもボリュームパーセントでは低下する。
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