Cary, North Carolinaとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Cary, North Carolinaの意味・解説 

ケーリー (ノースカロライナ州)

(Cary, North Carolina から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 01:47 UTC 版)

ケーリーCary [ˈkɛəri])またはむしろケアリーと呼ばれるのは、アメリカ合衆国ノースカロライナ州中部に位置する町。州都ローリーの南西に隣接し、リサーチ・トライアングル(正式名称: ローリー・ダーラム・チャペルヒル広域都市圏)の大型衛星都市として高い成長が続いている。人口は135,234人(2010年国勢調査)で、1970年時点での7,640人から17.7倍、2000年時点での94,536人から43.1%増加しており、ノースカロライナ州内の市制未施行の町の中では最も多い[1]2008年には、CNNでケーリーの成長率は全米5位であると報じられた[2]。ローリー都市圏は約113万人、ローリー・ダーラム・チャペルヒル広域都市圏全体では約174万人の人口を抱えている(いずれも2010年国勢調査)。ケーリーにはSAS Instituteが本社を置いている。

歴史

アリソン・フランシス・ペイジが建てたペイジ・ウォーカー・ホテル。現在は郷土史博物館になっている。

ケーリーの歴史は、1750年頃にこの地に設置された、ブラッドフォーズ・オーディナリー(Bradford's Ordinary)と呼ばれた入植地に始まった。そのおよそ100年後、ニューバーンとヒルズボロウを結ぶノースカロライナ鉄道が建設され、ブラッドフォーズ・オーディナリーに主要交通路をもたらした。町の創設者はウェイク郡の農夫であったアリソン・フランシス・ペイジであるとされている。アリソン・フランシスとその妻キャサリン・ラボトー・ペイジは1854年、この地にできた鉄道の分岐点の近くに300エーカー(約1.2km²)の土地を購入し、この地をケーリーと名付けた。ケーリーという名は、ペイジの尊敬するオハイオ州の下院議員で、禁酒論者であったサミュエル・フェントン・ケーリーから取ったものであった。ペイジは鉄道員、および町の開発者となった。ペイジはケーリーの最初の道を敷設し、製材所、商店、および郵便局を建設した。ペイジは最初の郵便局長も兼任した。1868年には、ペイジは鉄道でケーリーを経由する乗客を収容するためにホテルを建てた。1871年4月6日にはケーリーは正式に町制を施行し、ペイジが初代町長に就任した[3]1879年には、南西方向からローリー・アンド・オーガスタ・エアライン鉄道(現CSXトランスポーテーション)が開通し、ケーリーの中心部の北に分岐点が作られ、ケーリーに更なる発展をもたらした。

しかし、ケーリーが本当に急成長を始めたのは、1959年に近隣にリサーチ・トライアングル・パークが設置されてからのことであった。初期のケーリーでは都市計画においてゾーニングとその他の条例をその場その場に応じて用いていた。しかし1971年以降、町はリサーチ・トライアングル・パークの発展に伴う成長に対処するため、計画ユニット開発(Planned Unit Development、PUD)による都市開発を進め始めた。PUDとは、開発者が実際に開発に取り掛かる前に、コミュニティ全体の計画を建てる余地を与えるものであった。そのため、開発予定のコミュニティに入居するであろう住民は、教会、学校、商業地域、工業地域の位置を、実際に利用し始める前に知っておくことができた。町の南にできた開発面積967エーカー(約3.9km²)のキルデイア・ファームズは、ノースカロライナ州初のPUDであった。このPUDを開発したのはトーマス・F・アダムズ・ジュニアのパイン・ステート・デイリー社であった。アダムズはキルデイア・ファームズの一部をファーミントン・ウッズと名付けた。町政府は美しく整備された街に高い価値を与えた。

地理

ノースカロライナ州におけるケーリーの位置

ケーリーは北緯35度46分44秒 西経78度48分1秒 / 北緯35.77889度 西経78.80028度 / 35.77889; -78.80028に位置している。町域はノースカロライナ州中央部のリサーチ・トライアングルと呼ばれる地域に広がっている。町域の大部分はウェイク郡西部に属し、一部がチャタム郡にかかっている。ケーリーは郊外都市であるため、明確なダウンタウンは有していない。北東には州都ローリーが隣接している。北西はモリスビルと町境を接しており、またリサーチ・トライアングル・パークを隔ててダーラムが位置している。南西はエイペックスに接し、少し離れてホリースプリングスが位置している。西にはジョーダン湖がある[4]

アメリカ合衆国統計局によると、ケーリー町は総面積112.6km²(43.5mi²)である。そのうち109.0km²(42.1mi²)が陸地で3.6km²(1.4mi²)が水域である。総面積の3.17%が水域となっている。

政治

ケーリー町庁舎

ケーリーはシティー・マネージャー制を採っている。町長は町議会の長であるが、町政の責任は町議会と契約しているシティー・マネージャーが行っている。町長および町議員の任期は4年であるが、2年ごと、奇数年に町議員の半数が改選される。町議員の定数は6名で、そのうち4名は町を4つに分けた選挙区からそれぞれ1名ずつ選出され、残り2名はワイルドカードで選出される。

経済

最大の雇用主は(2014年)[5]SAS研究所フィデリティ・インベストメンツ、HCLテクノロジーズ(HCL Technologies、本社:インド)、ベライゾン・コミュニケーションズアメリカン航空予約センターである。また隣接するリサーチ・トライアングル・パークにはIBMグラクソ・スミスクラインシスコシステムズなど多数の研究所・工場がある。

教育

ケーリーのK-12課程はウェイク郡公立学区の公立学校によって支えられている。この学区は小学校15校、中学校4校、高等学校3校の計22校を抱えている[6]。また、私立学校も4校ある。

ケーリーには4年制大学は無いが、リサーチ・トライアングルには大学が集中している。隣接するローリーにはノースカロライナ州立大学が、北西のダーラムにはデューク大学が、またその西のチャペルヒルにはノースカロライナ大学がそれぞれキャンパスを置いている。25歳以上の住民のうち68.0%が準学士(2年制大学修了以上)の、また60.7%が学士の学位を持っている。博士の学位を持つ住民の率は、全米の人口75,000人以上の都市・町村の中で最も高い。

交通

アムトラックのケーリー駅

ケーリーを含むリサーチ・トライアングルの玄関口となっている空港はローリーとダーラムの間の州間高速道路I-40沿いに位置するローリー・ダーラム国際空港IATA: RDU)である。同空港の位置はケーリーからはちょうど北にあたる。主要3社がすべて就航し、各航空会社のハブ空港からの便を発着させているが、特に同空港に重要拠点を置いているのがアメリカン航空で、ロンドン・ヒースロー空港からの直行便を発着させている。

ケーリー町域の北側と東側にはI-40が走っている。また、南側には国道1号線が走っており、高速道路規格になっている。しかし、ケーリーの町の中心部には高速道路は通っていない。

アムトラックケーリー駅はノースアカデミー通り211にある。ケーリー駅にはニューヨークマイアミローリー経由で結ぶ夜行長距離列車シルバー・スター号が1日1往復、[7]ニューヨークとシャーロットとを結ぶ昼行長距離列車カロリニアン号が1日1往復、ローリーとシャーロットを結ぶ昼行中距離列車ピードモント号が1日2往復停車する。[8]

町内の公共交通はCトラン(C-Tran)の運営する路線バスによってカバーされている。Cトランは南北線、東西線、およびメイナード循環線の3系統を有している。このCトランとは別に、ローリーやダーラム、チャペルヒルなど、リサーチ・トライアングル地域内の他都市とケーリーとを結ぶ、さらに広い範囲の路線バス網もあり、これはトライアングル交通局が運営している。

人口推移

以下にケーリー町における1940年から2010年までの人口推移をグラフおよび表で示す[1]

統計年 人口
1940年 1,141人
1950年 1,496人
1960年 3,356人
1970年 7,640人
1980年 21,763人
1990年 43,858人
2000年 94,536人
2010年 135,234人

姉妹都市

ケーリーは以下4都市と姉妹都市提携を結んでいる。

  1. ^ a b American FactFinder. U.S. Census Bureau. 2011年.
  2. ^ Clifford, Catherine. The Big Easy picks up the pace. CNNMoney.com. 2008年7月10日.
    なお、ハリケーン・カトリーナの影響で人口が激減したニューオーリンズの復興が進んでいる関係で、同市が1位にランクされているため、これを除いて考えるとケーリーは実質4位ということになる。
  3. ^ Looking Back. Town of Cary.
  4. ^ Citizen's Guide to Services. Town of Cary.
  5. ^ Archived copy”. 2015年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月27日閲覧。
  6. ^ School Directory. Wake County Public School System.
  7. ^ ATLANTIC COAST SERVICE. p.2. Amtrak. 2016年1月11日. 2016年6月26日閲覧
  8. ^ Carolian and Piedmont. p.2. Amtrak. 2016年1月11日. 2016年6月26日閲覧

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Cary, North Carolina」の関連用語

Cary, North Carolinaのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Cary, North Carolinaのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのケーリー (ノースカロライナ州) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS