ケープ【cape】
ケープ【Cape】
カフェー酸フェネチル
分子式: | C17H16O4 |
その他の名称: | カフェー酸フェネチル、Caffeic acid phenethyl ester、カフェ酸フェネチル、3-(3,4-Dihydroxyphenyl)propenoic acid 2-phenylethyl ester、3-(3,4-Dihydroxyphenyl)propenoic acid phenethyl ester、3-(3,4-Dihydroxyphenyl)acrylic acid 2-phenylethyl ester、3,4-Dihydroxybenzeneacrylic acid phenethyl ester、CAFE、Phenethyl caffeate、カフェイン酸β-フェニルエチル、β-Phenylethyl caffeate、CAPE、カフェイン酸フェネチルエステル |
体系名: | 3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)アクリル酸フェネチル、3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロペン酸フェネチル、3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロペン酸2-フェニルエチル、3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)アクリル酸2-フェニルエチル、3,4-ジヒドロキシベンゼンアクリル酸フェネチル |
Cape
ケープ
(CAPE から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 06:32 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ケープ(英: cape)は袖なしのアウターウェアの一種で、着用者の背中、腕、胸をぐるりと垂らすように覆い、首元で固定される。ケープは手の込んだ刺繍で精緻に装飾されることがある。前が閉じていないものは肩掛けにも分類できる。
用語
英語では、“cape”は丈の短いもの、“cloak”(クローク)は足元まで届く丈の長いもの、という違いがあるが、両方とも丈の長いものとして同義にされることもある。

フランス語では「カプ」(cape)。カペー家の由来ともなっている。ユーグ・カペーは「合羽のユーグ」(ケープのユーグ)として知られる。
ポルトガル語の「カパ」 (capa) も語源は同じだが、こちらは外套を意味する。カパは日本語に入り合羽(かっぱ)となった。
用途
- 礼装として
- 女性がイブニングドレスのコーディネートにケープを使うことは多い。その場合の丈は、肩まで、腰まで、足元までと様々である。丈の短いものは、毛皮製もしくは毛皮の飾りをつけたものが多い。しかし近年は毛皮を使ったファッションが許容されなくなりつつあり、豪華な裏地と飾りをあしらった他の高価なケープが使われることもある。よく使われる布地はベルベット、絹、サテンである。アメリカ陸軍の礼装では、トレンチコートの代わりとしてケープが今も使われている。
- 祭服として
- カトリック教会の聖職者が礼拝以外の公式行事で着用するフェライオロもケープの一種である。コープは、ケープの形をした礼拝時の祭服である。
- 雨具として
- 雨具としてのケープは、通常丈が長くゆったりした覆い状になっており、着用者が雨に濡れないようになっている。
- 軍用品として
- ケープは様々な軍隊や警察組織で、雨具として今も常用されている(フランスなど)。ガス・ケープはゆったりした軍用着の一種で、大型のガスマスクを着用した兵士用の雨具として、20世紀の戦争で使われた。
- 覆いとして
- 現代において、ケープは床屋や美容院で広く使われている。これは刈った髪の毛やスタイリングで使う薬剤から客の衣服を守るためである[1]。
歴史
ケープは中世で広く使われ、特にシャプロン(頭巾の一種)と組み合わせることが多く、その後も19世紀の欧州などで定期的に流行があったりした。
ヴィクトリア朝時代において、ケープ付きのオーバーコートは男性の間で一般的だった。例えば、複数の布地を重ねたケープを付けたアルスター・コート、礼装・普段着どちらでも使われたインバネス・コートがある[2]。アルスター・コートは1920年代にケープが除かれ、インバネス・コートは今では廃れた(スチームパンク・ファッションで限定的にリバイバルがあったが)。
ケープの例
- イブニング・ケープ
- 婦人の正装の上に羽織るケープ。イブニング・パーティに着たことから。
- インバネス・ケープ
- スコットランドのケープで、インバネス・コートと組み合わせて着る。コートとケープを合わせて二重回しともいう。
- オペラ・ケープ
- 婦人の正装の上に羽織るケープ。オペラの観劇に着たことから。
- サーキュラー・ケープ
- 円の布の中央をくりぬいたケープ。
- タルマ
- 19世紀に男女ともに使われた肩掛け。フランスの俳優フランソワ・ジョゼフ・タルマから。
- トライアングル・ケープ
- 三角形または正方形の布の角を背中に垂らしたケープ。
- パラティン
- レース(本来は毛皮)でできた、婦人用の小さな肩掛け。17世紀ドイツのバヴィエール侯女パラティンから。
- ペルリーヌ
- 婦人用の長い丈の肩掛け。元は巡礼者(ペルリーヌ)が用いた。
脚注
- ^ Capes by Sheena. “Salon Capes”. 2015年5月10日閲覧。
- ^ Pauline Thomas (2007年9月8日). “Cloak Line Drawings. Fashion and Costume History 1”. Fashion-era.com. 2012年4月17日閲覧。
関連項目
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対流有効位置エネルギー
(CAPE から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/31 16:42 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動対流有効位置エネルギー(たいりゅうゆうこういちエネルギー、英: convective available potential energy、CAPE)とは、ある空気塊を断熱的かつ強制的に、自由対流高度(LFC)から中立高度(無浮力高度、浮力ゼロ高度)(LNB)まで上昇させたとき、その空気塊に加わる浮力のエネルギーのことを表す、気象学の用語。
概要
空気塊に働く浮力と移動距離の積であり、その空気がどれくらい上昇気流を起こしやすいか、つまり、大気の不安定度を表す指標の1つである。
エマグラム上にグラフを書くと分かりやすい。ある地点から仮想の空気塊を上昇させていくことを考えると、はじめは乾燥断熱線に沿ったペースで気温が下降していくが、空気塊が露点温度まで低下する持ち上げ凝結高度(LCL)に達すると、それ以降は雲の発生により放出される凝結熱の影響で、減少率が小さい湿潤断熱線に沿ったペースで下降する線が描かれる。そして、同じエマグラム上にもう1つ、実際の大気の温度の状態を示した線を描く。
すると、仮想の空気塊の線(擬断熱上昇線)と実際の大気の線(状態曲線)が交わる点が出てくる。このうち、交点付近で擬断熱上昇線よりも状態曲線のほうが減少率が大きいものを自由対流高度、擬断熱上昇線よりも状態曲線のほうが減少率が小さいものを中立高度という。ここで、擬断熱上昇線と状態曲線に囲まれる部分のうち、自由対流高度が下で中立高度が上にあるものが、対流有効位置エネルギーになる。
囲まれる部分の面積の広さが、エネルギーの大きさを表す。面積は主に積分によって求められる。単位は普通、ジュール毎キログラム(J/kg)を用いる。
ただし、空気塊はもう1つ、CAPEとは逆に大気中を下降しようとするエネルギーも持っている。これは対流抑制エネルギー(CIN)という。大気の不安定度はCAPE-CINの差から求められ、正であれば不安定、負であれば安定といえる。ただし、この数値は実際の天気と符合しない部分があり、実用的には他の指標も併用されている。
出典
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- 大気の安定度(有限変位) - ウェイバックマシン(2009年9月2日アーカイブ分)
- 大気の対流とエマグラム 光藤高明
- 中川用語集 た
関連項目
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- CAPEのページへのリンク