BT52B
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 01:52 UTC 版)
チームのホームレースである第9戦イギリスGPから、改良型のBT52Bが実戦投入された。最大の変更点はフロントサスペンションで、レイアウトを見直したことにより、ノーズ上にあったバルジがなくなった。また、このレースからドイツのヴィンターサル社によって開発されたターボエンジン用の特殊燃料が投入され、パワーアップが実現した。ヨーロッパグランプリからはさらなるダウンフォースの獲得を狙って、リアウイングの両脇にウイングレットが装着された。 カラーリングは白と濃紺の部分が反転し、BT50までと同様のカラーリングになった。BT52のカラーリングデザインを担当したピーター・スティーブンスは小さい白黒テレビの画面で視認性を確かめたところ、ローアングルのカメラ映像では濃紺の部分がよく映らないことに気付き、チームオーナーのバーニー・エクレストンに配色の入れ換えを提案し、すぐ気に入ってもらえたという。 ピケはイギリスグランプリと次戦オーストリアグランプリでプロストに勝利を奪われたが、オランダグランプリでの両者リタイアから流れはピケに傾き始めた。イタリアグランプリとヨーロッパグランプリで連勝し、ポイントリーダーのプロストに2点差まで迫る。最終戦はプロストのリタイアに加え、チームメイトのパトレーゼによるアシストもあり見事に逆転チャンピオンを決めた。
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