【BMD-2】(びーえむでぃに)
旧ソ連が開発した空挺軍向け歩兵戦闘車。
1985年に正式採用となった。
BMD-1の武装を変更した物で、BMD-1が搭載していた1名用砲塔の使い勝手の悪さを教訓にBMD-2の砲塔では主武装を2A28 73mm低圧滑腔砲から2A42 30mm機関砲に換装し、目標追随スタビライザーが装備された。
対戦車戦闘用に9M113「コンクールス」又は9M111「ファゴート」対戦車ミサイルが搭載され、砲塔上から発射できるようになっている。
また、BMD-1にあった車体右前端の固定機銃は廃止され、PKT 7.62mm同軸機銃は車体左前端に固定装備する。
BMD-1同様、An-22からロケット噴射緩衝装置付のパラシュート・トレーによる空中投下が可能である。
スペックデータ
乗員 | 2名+兵員5名 |
全長 | 5.97m |
全高 | 2.18m |
全幅 | 2.70m |
全備重量 | 8.0t |
エンジン | 5D20 4ストローク水平対向6気筒液冷ディーゼル(出力240hp) |
最大速度 | 60km/h(路上)/10km/h(浮航) |
航続距離 | 500km |
装甲厚 | 6~26mm |
武装 | 2A42 30mm機関砲×1門(弾数300発) PKT 7.62mm機関銃×3挺(弾数2,940発) 9M111/9M113対戦車ミサイル発射機×1基(ミサイル4発) |
派生型
BMD-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/24 00:23 UTC 版)
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基礎データ | |
---|---|
全長 | 5.4 m |
全幅 | 2.63 m |
全高 | m |
重量 | 8 t |
乗員数 | 2 名 |
乗員配置 | 乗員2名、歩兵5名 |
装甲・武装 | |
装甲 | アルミニウム合金 |
主武装 |
30mm機関砲2A42 AT-4/AT-4Bスピゴット対戦車ミサイル 又はAT-5/AT-5Bスパンドレル対戦車ミサイル |
副武装 | 7.62mm機関銃×3 |
機動力 | |
速度 |
60 km/h(整地) km/h(不整地) 10 km/h(水上) |
エンジン |
5D-20 V型6気筒液冷ディーゼル 176 kW/2600 rpm |
行動距離 | 500 km |
BMD-2(БМД-2)は、ソビエト連邦の歩兵戦闘車(IFV)。BMDとは、ロシア語で空挺戦闘車(Боевая машина десанта)を意味し、この型の車両は空中投下が可能なように設計されている。ブートカ(Будка;見張小屋)とも呼ばれることがある。
BMD-2は、1985年にソビエト連邦軍の装備に採用され、ヴォルゴグラード・トラクター工場で量産に入った。
概要
30mm機関砲2A42は、有効射程2,500~4,000m、発射速度500発/分。アフガニスタンの山岳地での戦闘を教訓に、+75度までの射角が取れるようになっている。対戦車戦闘用に、対戦車ミサイル9M113「コンクールス」(Конкурс)又は9M111「ファゴート」(Фагот)が搭載されている。外部監視装置は、昼夜間兼用のBPK-1-42に換装された。
BMD-1と同様に、輸送機及びヘリコプターに搭載し、P-7及びP-16型落下傘を利用して空中投下することができる。最新型のPRSM-925落下傘ロケット・システムを利用すれば、高度500m~1,500mでIl-76から投下することができる。
弾薬搭載数は、対戦車ミサイル×3発、30mm機関砲弾×300発、機関銃弾×2,940発。
派生型
採用国
登場作品
ゲーム
- 『エースコンバット5』
- ユークトバニア陸軍が運用している。
脚注
- ^ Samuel Cranny-Evans (2019年8月2日). “BMD-2M enters state trials”. janes.com. 2024年10月24日閲覧。
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 205. ISBN 978-1-032-50895-5
関連項目
固有名詞の分類
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