BIKとは? わかりやすく解説

556の専門辞書や国語辞典百科事典から一度に検索! Weblio 辞書 ヘルプ

Bik

名前 ビク

ビコール語

(BIK から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/16 15:15 UTC 版)

ビコール語
Bikolano
話される国 フィリピン
地域 東南アジア
話者数 約460万人
言語系統
表記体系 ラテン文字
言語コード
ISO 639-2 bik
ISO 639-3 bikマクロランゲージ
個別コード:
ubl — ブヒノン・ビコール語
bcl — 中央ビコール語
lbl — リボン・ビコール語
rbl — ミラヤ・ビコール語
cts — 北カタンドゥアネス・ビコール語
bto — イリガ・ビコール語
bln — 南カタンドゥアネス・ビコール語
fbl — 西アルバイ・ビコール語
テンプレートを表示

ビコール語(ビコールご、Bikol,Bicol)はフィリピン諸語の語群の一つ。オーストロネシア語族、ヘスペロネシア語族、中央フィリピン諸語、中央フィリピン語群に属する。Bicolanoとも言う。Vicol とつづられることもあるが、一般的ではない。

フィリピンルソン(Luson)島南東部のビコル(Bikol)半島の大部分の地域、および、カタンドアネス(Catanduanes)州で話される。「ビコル」という名称は、普通、ビコル半島の全域、タガログ語地域の南部とその東部、および、カタンドアネス島をさすが、ソルソゴン(Sorsogon)州には、中部ビサヤ語塊に属するマスバテ・ソンソゴン語ワライ・ソルソゴン語が分布している。 1975年の国勢調査によると、いわゆる「ビコル」語の話者数として292万8245人が記載されており、フィリピン第5番目の大言語ということになる。アルバイ州南カマリネス州、カタンドアネス州、ソルソゴン州で、それぞれ支配言語を、北カマリネス州では多数言語を形成している。上記の話者数は、ビコル小語群に属する下記の4言語のほかに、ソルソゴン州の中部ビサヤ語塊に属する前述の2言語の話者数27万人をも含んでいる。 ビコル小語群は、同じ中部フィリピン語群に属する、タガログ語、および、北ビサヤ小語群と、密接に関係している。ナガ・ビコル語、リンコナダ・ビコル語アルバイ・ビコル語、カタンドアネス・ビコル語の4言語が認められるが、内陸部では方言差が大きい。


エスノローグによれば、ビコール語はマクロランゲージであり、さらに以下の5つに分類する。

  • アルバイ・ビコール語(南ビコール語)【bhk】 - 1,900,000人(2000年)
  • 中央ビコール語(北ビコール語、標準ビコール語、ビコール・ナガ語)【bcl】 - 2,500,000人(1990年)
  • イリガ・ビコール語(リンコナダ・ビコール語)【bto】 - 234,000人(2000年)
  • 北カタンドゥアネス・ビコール語(Pandan)【cts】 - 122,000人(2000年)
  • 南カタンドゥアネス・ビコール語(Virac)【bln】 - 85,000人(1981年)

文字

ラテン文字が用いられている。

代名詞

  絶対格 能格 斜格
1人称単数 ako ko sakuya, sako
2人称単数 ika, ka mo saimo, si-mo
3人称単数 siya niya saiya
1人称複数 inclusive kita nyato, ta satuya, sato
1人称複数 exclusive kami nyamo, mi samuya, samo
2人称複数 kamo nindo saindo
3人称複数 sinda ninda sainda

音韻的特徴

母音は、a,e,i,o,u 子音はp,t,k,b,d,g,m,n,ng,s,l,r,w,y が認められる。

形態論

語構成は、接辞、重複(一種の接辞)、合成による。接辞は、時制、相、態(焦点)、数などを表す。多くの接頭辞が共起する。それに対して、接中辞、接尾辞は種類が少なく、1~3種類が限度である。 重複には、語幹の一部の繰り返し(部分重複)、全体の繰り返し(完全重複)、あるいは、その組み合わせがあり、接辞とともに活発に用いられる。相、反復性、多量性、縮小性などを表す。

基本表現

おはよう。  marhay na aga.
こんにちは。 marhay na hapon po.
こんばんは。 marhay na banggi.

参考文献

  • 亀井孝・河野六郎・千野栄一『言語学大辞典 第3巻 世界言語編』三省堂、1992年。

関連項目

外部リンク



bik

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/23 03:21 UTC 版)

ISO 639 マクロランゲージ」の記事における「bik」の解説

bik は、ビコール語のためのISO 639-3 言語コードである。8つ個別言語割りあてられている。 bcl中央ビコール語 btoイリガ・ビコール語 cts – 北カタンドゥアネス・ビコール語 bln – 南カタンドゥアネス・ビコール語 fbl - アルバイ・ビコール語 lbl - リボン・ビコール語 rbl - ミラヤ・ビコール語 ubl - ブヒノン・ビコール語

※この「bik」の解説は、「ISO 639 マクロランゲージ」の解説の一部です。
「bik」を含む「ISO 639 マクロランゲージ」の記事については、「ISO 639 マクロランゲージ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「BIK」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「BIK」の関連用語

BIKのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



BIKのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのビコール語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのISO 639 マクロランゲージ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS