ASLV
分類:ロケット
名称:ASLV(Augmented Satellite Launch Vehicle)
打上げ国名・機関:インド/インド宇宙研究機構(ISRO)
開発機関・会社:インド宇宙研究機構(ISRO)
運用機関・会社:インド宇宙研究機構(ISRO)
打上げ場所:スリハリコタ宇宙センター(SHAR)
運用開始年:1987年
運用終了年:1994年解説:インドは1963年から独自の衛星とその打上げ手段の開発に乗り出し、1980年には「衛星打上げ久SLV(Satellite Launch Vehicle)で初めての衛星ローヒニー1Bを打ち上げるのに成功しました。「増強型衛星打上げ久ASLV(Augmented Satellite Launch Vehicle)は1987年3月に登場しましたが、最初と2回目の打上げは失敗に終わり、1992年の3号機で初めて衛星を軌道に乗せています。インド宇宙研究機構(Indian Space Research Organization)では、SLV、ASLVに続いて、1993年にはPSLV(Polar Satellite Launch Vehicle)をデビューさせ、静止衛星の打上げが可能なGSLV(Geostationary Satellite Launch Vehicle)も開発しています。
ASLV(Augmented Satellite Launch Vehicle)をよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能を持っているの?
打上げや飛行の順序はどうなっているの?
どんなものを打ち上げたの?
どのくらい成功しているの?
この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
分類:ロケットASLV(Augmented Satellite Launch Vehicle)をよく知るためのアラカルト
どんな形をし、どんな性能を持っているの?
打上げや飛行の順序はどうなっているの?
どんなものを打ち上げたの?
どのくらい成功しているの?
この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?1.どんな形をし、どんな性能を持っているの?
ASLVは、全固体推進剤の5段式ロケットです。2本のストラップオン・ブースター(第0段)と第1段は、同じ直径1mのロケットで、推力はそれぞれ45トンと51トンになります。第2段は推力22トン、第3段は推力6.4トン、第4段は推力2.7トンです。ASLVの全長は23.6mで、離床重量は41トンで、150キログラムの衛星を高度400kmの円軌道に送る能力があります。
2.打上げや飛行の順序はどうなっているの?
ASLVは2本のストラップオン・ブースター(第0段)の推力だけで離床し、離床後約47秒で第0段が燃え尽きる直前に第1段が点火します。第1段は48.3秒間、第2段は36秒間、第3段は44秒間、第4段は32秒間、それぞれ燃焼します。
3.どんなものを打ち上げたの?
SROSSを打ち上げました。4.どのくらい成功しているの?
1994年までに4回の打上げがおこなわれ、2回成功しています。5.この他に、同じシリーズでどんな機種があるの?
SLV、PSLV、GSLVがあります。
ASLV
(Augmented Satellite Launch Vehicle から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/08/22 18:58 UTC 版)
ASLV | |
---|---|
![]() 拡張型人工衛星打ち上げロケット
|
|
基本データ | |
運用国 | ![]() |
開発者 | ISRO |
使用期間 | 1987年3月24日 - 1994年5月4日 |
射場 | シュリーハリコータ |
打ち上げ数 | 4回(成功1回) |
原型 | SLV |
発展型 | PSLV |
物理的特徴 | |
段数 | 5段 |
ブースター | 4基 |
総質量 | 41 トン |
全長 | 24 m |
直径 | 1 m |
軌道投入能力 | |
低軌道 | 150 kg (330 lb) 400 km |
脚注 | |
SROSS打ち上げに使用 | |
ASLV(英語: Augmented Satellite Launch Vehicle, ヒンディー語: संवर्धित उपग्रह प्रक्षेपण यान)は5段式の固体燃料ロケットで低軌道に150 kgの人工衛星を投入できる。この計画はインド宇宙研究機関 (ISRO) によって1980年代初頭に静止軌道へ投入する必要性から技術開発が始まった。設計はSLVを元にしており共通部分も多い。ISROはPSLV計画とASLV計画を同時に進めるだけの十分な資金が無く、ASLV計画は終了した。ASLVのペイロードは拡大型のロヒニ衛星である。
各段の詳細
第1 段 | |
---|---|
エンジン | 固体燃料ロケット 2基 |
推力 | それぞれ502.6 kN (113,000 lbf) |
比推力 | 253 秒 |
燃焼時間 | 49秒 |
燃料 | 固体燃料 |
第2 段 | |
エンジン | 固体燃料ロケット 1基 |
推力 | 702.6 kN (158,000 lbf) |
比推力 | 259 秒 |
燃焼時間 | 45 秒 |
燃料 | 固体燃料 |
第3 段 | |
エンジン | 固体燃料ロケット 1基 |
推力 | 304 kN (68,000 lbf) |
比推力 | 276 秒 |
燃焼時間 | 36 秒 |
燃料 | 固体燃料 |
第4 段 | |
エンジン | 固体燃料ロケット 1基 |
推力 | 90.7 kN (20,400 lbf) |
比推力 | 277 秒 |
燃焼時間 | 45 秒 |
燃料 | 固体燃料 |
第5 段 | |
エンジン | 固体燃料ロケット 1基 |
推力 | 35 kN (7,900 lbf) |
比推力 | 281 秒 |
燃焼時間 | 33 秒 |
燃料 | 固体燃料 |
打ち上げ記録
バージョン | 打ち上げ日時 | 射場 | ペイロード | 結果 |
3 D1 | 1987年3月24日 | シュリーハリコータ | SROSS A 150 kg | 失敗。補助ロケットに点火後、一段目に着火しなかった。 |
3 D2 | 1988年7月12日 | シュリーハリコータ | SROSS-B 150 kg | 失敗。 |
3 D3 | 1992年5月20日 | シュリーハリコータ | SROSS-C 106 kg | 部分的失敗。 |
3 D4 | 1994年5月4日 | シュリーハリコータ | SROSS-C2 113 kg | 成功。 |
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