エー‐ピー‐ユー【APU】
読み方:えーぴーゆー
エー‐ピー‐ユー【APU】
【APU】(えーぴーゆー)
Auxiliary Power Unit.
航空機に空気圧・油圧・電力などを供給するために推進用エンジンとは別に装備された補助動力装置のこと。
主として、タービンエンジンが用いられている。
これを装備した機体は、地上施設の援助なしに各系統の動力源を得ることができ、地上係留時間の短縮もできるため、最近の航空機は、ほとんどこれを搭載する傾向にある。
大抵は機体の尾翼より更に後ろにあり、真後ろから排気口が見える。
APU
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/15 02:18 UTC 版)
APU 略称
- 大学
- 秋田県立大学 (Akita Prefectural University) - 秋田県の公立大学。
- 愛知県立大学 (Aichi Prefectural University) - 愛知県の公立大学。
- アングリア・ラスキン大学 (Anglia Polytechnic University)
- 青森公立大学 (Aomori Public University) - 青森県の公立大学
- 立命館アジア太平洋大学 (Ritsumeikan Asia Pacific University) - 学校法人立命館が大分県別府市に設置した私立大学
- Alaska Pacific University
- American Public University
- Azusa Pacific University
- Asia Pacific University of Technology & Innovation
- Azim Premji University
- 組織
- アジア国会議員連合 - アジア・太平洋国会議員連合の前身。
- 技術
- 補助動力装置 (Auxiliary Power Unit) - 航空機などの装置。
- AMD APU - アドバンスト・マイクロ・デバイセズのLSI。
- AMD Accelerated Processing Unit - AMDが販売しているCPUとGPUを統合した処理装置。旧 AMD Fusion。
- AMD Arithmetic Processing Unit - AMDのFPU。Am9511。
- 企業
- AUDIO PLANNING U (AUDIO PLANNING U) - 音響制作を手がける企業。
- APU MEGURO STUDIO - 録音スタジオ。
APU
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 20:56 UTC 版)
APU(Auxiliary Power Unit、補助動力装置)は主に機が地上に駐機している間の動力源として使用される。ジェット旅客機のAPUは小型のガスタービン・エンジンであり、大型旅客機では尾部のテールコーン(テイル・ブームとも呼ばれる)内に防火壁と共に備えられることが多いが、主脚格納部に持つ機体もある。また火災に備えて消火システムが備わっている。小型旅客機ではピストン・エンジン式(=レシプロ式)のAPUを持つものもあるが、ジェット式と同様に機上のバッテリーで起動させて主たるエンジンの燃料を共用することで運転される。レシプロ機のAPUは電力を供給し、ジェット機では電力と圧縮空気動力を供給する。旅客機は空港のエプロンで駐機している間は、推進力となるエンジンを停止して無駄な燃料消費や疲労を抑え、付近の人や物を捲き込んだり吹き飛ばしたりする事故を避けることが一般的である。乗客の乗降時や機内清掃などでは機内照明や空調が必要であり、燃料給油作業や装置類の点検整備、次の飛行経路設定などでも電力は必要である。以後はガスタービン式のAPUについて説明する。推進用エンジンが停止している間は、空港からのGPUと呼ばれる電源線で電力供給を受ける他にも、APUを動かして発電機を回すことで電力を得ることが可能になっており、また、乗客の搭乗が済んでエプロンから離れる時点ではAPUから圧縮空気が作られるので、GPUの接続を切ってから推進用のジェットエンジンの始動にも活用されている。地上のGPUから電力を受ける事でAPUを全く使わず済ますことも可能であり、その場合の停止した推進用ジェットエンジンの始動は地上の専用車からの高圧空気によって始動されることも行われる。APUは緊急時には飛行中でも使用が可能である。非常用電源としてバッテリーも搭載されている。ジェット式のAPUは、同軸軸流式(シングルスプール軸流式)、同軸遠心式(シングルスプール遠心式)、2軸式(ダブルスプール式)、フリータービン式(バリアブルロード・インレットベーン型)の3形式が用いられており、このうち2軸式では低圧圧縮機が軸流式で高圧圧縮機が遠心式となっており、機内供給用の空気圧縮機はガス・ジェネレータ側とは別にフリータービンによって駆動され、空気取り入れ口も別に備える。APUの起動と定常運転、停止に関わるすべての制御は自動化されており、異常燃焼や回転異常、滑油の異常、空気取り入れ口の異常、APUの火災、空気動力源配管の破損、蓄電池の異常、コントロール信号の喪失などを検知すると、設定に応じて自動停止や警告灯の点灯による手動停止が行われる。起動はAPU制御装置へのDC電流の供給によって始まり、APUへの燃料供給系を開き空気取り入れ口・排出口を開く。次にスタータ・モーターによって駆動され回転を始める。定常回転数の10%程に達したところで滑油圧力が正常ならばイグニッションを作動させ燃料噴射を開始する。燃料への点火と回転数の上昇を確認する。回転数が50%に達すればスタータ・モータを切り離す。回転数が95%になれば電力の発電と圧縮空気の供給が可能となり、イグニッションは切られて、やがて定常運転に移行する。APUが定常運転に移行すると自動的に主燃料供給系の特定の燃料ポンプが作動して、主翼付近のAPU用のDCモータ式燃料供給ポンプは停止される。APUの停止は燃料供給を遮断して回転数が50%になれば空気取り入れ口・排出口が閉じられる。APUから供給される圧縮空気用のダクトは機体を貫き、これが破損すると与圧装置や機体構造に影響するため、ダクトに沿って多数の温度検知器が配され、漏洩を検知する。APUの燃料はジェットエンジンと共用しており、APU用燃料配管系は胴体部後半を貫いていて、万一の燃料漏れに備えて、この配管はシュラウドと呼ばれる管内に収められシュラウド・ドレインによって機外へ投棄される。APUは空港などに駐機している間など、操縦席で監視されない状態でも運転されるため、異常事態に備えて機体下部の車輪格納室壁面などに地上用操作パネルが備わり、非常停止と消火剤の噴射操作が行える。
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