エー‐ツー‐ディー‐ピー【A2DP】
A2DP
読み方:エーツーディーピー
A2DPとは、Bluetoothの無線通信技術を用いて高品質なオーディオデータを伝送するためのプロファイル群のことである。
A2DPは主にプレーヤーとヘッドフォンとの間で連絡し、音楽データをやり取りすることができる。A2DPに対応している機器同士では、ACL(Asynchronous Connectionless Link)と呼ばれる非同期チャネルを用いて通信することにより、同期的にデータをやり取りする方式に比べて高品質な音楽データをやり取りするすることに成功している。
Bluetoothを使用した音楽データ伝送プロファイル群としては、A2DPのほかにHSP(HeadSet Profile)などがある。
参照リンク
A2DP - Advanced Audio Distribution Profile - (PDF形式)
Advanced Audio Distribution Profile
(A2DP から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 07:26 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動Advanced Audio Distribution Profile(A2DP[1])は音声配信のためのBluetoothプロファイルである[2]。
概要
A2DPでは、モノラルもしくはステレオの音声データを、ACLチャンネル上に高品質にストリーミング配信するための手順や、使用する他のBluetoothプロファイル・Bluetoothプロトコルなどが定義されている。ただし、サラウンドサウンドの配信については定義の範囲外となる。
A2DPでは伝送に必要なカプセリング化方式のみを規定しており、ペイロードとなる音声の圧縮に使用するコーデックは自由に規定することが可能となっている。A2DPの規格で実装を必須としているのはSBC (下記参照) であり、これ以外に過去多くの製品に実装されたコーデックとして、MP3オーディオ、AAC(MPEG-2/4 AAC)、ATRAC、aptX、LDACなどがある。また、特徴的な実装として、サムスン社製の一部のスマートフォンおよびBluetoothイヤホンにおいてはサムスン独自のコーデックを実装し、同社製同士である場合に高音質な再生品質が得られることをアピールする事例もある。
ユースケース
具体的なユースケースとして、デジタルオーディオプレーヤーからヘッドフォンまでのオーディオデータのストリーミングがあげられる。このとき、ストリーミング配信側(デジタルオーディオプレーヤー)をソース(SRC)、ストリーミング受信側(ヘッドフォン)をシンク(SNK)と呼ぶ。なお、ひとつのSRCに対し、複数のSNKを同時に利用することはできない。例述すると、1台のデジタルオーディオプレイヤーAが存在し、Aとペアリング設定が完了しているヘッドフォンが2台存在する(それぞれB、Cとする)とき、A-B間のストリーミングとA-C間のストリーミングを同時に行うことはできない。
実際のA2DPの動作は、SRCからSNKまでのオーディオデータストリームのセットアップ、制御、操作である。たとえば、SRCの操作(デジタルオーディオプレーヤーに対するリモートコントロール)などはこのプロファイルの定義範囲に含まれない。
他プロファイルとの関連・依存
SBC (コーデック)
Low Complexity Subband Coding (英語版) (略称: SBC) はオーディオコーデックの一種である[3]。A2DP仕様内において定義されている[3]。
関連項目
外部リンク
- ^ "Advanced Audio Distribution Profile (A2DP)" p.1 of Advanced Audio Distribution Profile specification.
- ^ "このプロファイルは,高音質音声配信をサポートするために必要なBluetooth機器の要件を定義している。" アドバンスト・オーディオ・ディストリビューション・プロファイル 1.3.2 - bluetooth.com
- ^ a b "This appendix describes the technical specification of Low Complexity Subband Coding (SBC)." Appendix B of Advanced Audio Distribution Profile specification.
A2DP (Advanced Audio Distribution Profile)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 22:30 UTC 版)
「Bluetooth」の記事における「A2DP (Advanced Audio Distribution Profile)」の解説
音声をレシーバー付きヘッドフォン(またはワイヤレススピーカー)に伝送するためのプロファイル。HSP/HFPと異なり、ステレオ音声・高音質となる。
※この「A2DP (Advanced Audio Distribution Profile)」の解説は、「Bluetooth」の解説の一部です。
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