351V8/5.8リッター
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「フォード・チャレンジャーV8」の記事における「351V8/5.8リッター」の解説
(351 V-8/ 5.8 Liter) 302のピストン行程を延伸した排気量増加型である。この型のみシリンダーデッキの高いブロックを用いている。1968年9月に実用化され、2バレルキャブレター (2100) の2V (V = Venturi) とプレミアムガソリン指定で4バレルキャブレター (4100) の4Vが設定されるが、翌年にクリーブランドエンジンが実用化されたため4Vは廃止された。なお、クリーブランドエンジンの351型とは基本寸度を同じくしていることから排気量が一致するため、生産拠点であるウィンザー (Windsor) の頭文字を付して351Wと呼ばれる場合もある。 1972型式年度から最高出力の表示がネットに変わるが、それに加え以後10年間は主に排出ガス規制対策と自動車保険料から最高出力は低く抑えられた。この間1975年10月にキャブレターを可変エアブリード式 (2150) に変更、1978年10月にEECを導入、1979年10月にキャブレターをEECと統合されたVVフィードバック型 (2700) に変更と、順次規制対策を追加、更新していった。 1980年10月から5.8リッターHOが追加された。構成は基本型と大差ないが、最高出力は14 %増の165英馬力 (123 kW) (1983年9月以降180英馬力 (134 kW)) である。 1981年9月以降乗用車から廃止され、基本型が大型SUVと小型トラック (およびバン)、HOがLTDクラウンビクトリアの警察車両用にそれぞれ専用となる。 1986年を最後にクラウンビクトリア警察車両用も廃止され、以降HOが基本型として1996年まで製造された。 351V8/5.8リッター主要諸元 (年度は型式年度)デッキ高 インチ (cm)1969年-1970年 9.48 (24.08), 1971年- 9.50 (24.13) 総排気量 立方インチ (cm3)351.9 (5766) シリンダー内径×ピストン行程 インチ (cm)4.00 (10.16) × 3.50 (8.89) 圧縮比2V 1969年-1971年 9.50: 1, 1972年 8.30: 1, 1973年-1976年 8.00: 1, 1977年-1980年 8.30: 1, 基本型 1981年-1986年 8.30: 1 4V 10.70: 1 HO 1981年-1986年 8.30: 1, 基本型 1987年 グロス最高出力 英馬力 (kW) @ rpm2V 1969年-1971年 250 (186) @ 4600 4V 290 (216) @ 4800 グロス最大トルク ポンドフィート (N⋅m) @ rpm ネット最高出力 英馬力 (kW) @ rpm2V/基本型 125 (93) @ 3200 - 153 (114) @ 3800 HO 1981年-1983年 165 (123) @ 3600, 1984年-1986年 180 (134) @ 3600, 基本型 1987年 ネット最大トルク ポンドフィート (N⋅m) @ rpm2V/基本型 265 (359) @ 2000 - 291 (395) @ 1600 HO 1981年-1983年 285 (386) @ 2200, 1984年-1986年 290 (393) @ 2200, 基本型 1987年
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