香の物祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 04:30 UTC 版)
漬物の神事であり、毎年8月21日に開催される。神事で漬けられる野菜はカリモリ、ハクサイ、大根、ナスの4種類に虫除けのためにタデを入れる。漬物は熱田神宮の例祭に年4度特別奉納される。神事は、熱田神宮から派遣された宮掌が祭詞奏上を行った後、参加者が野菜ひとつと塩をひとつかみ持って瓶の中に漬ける。全て漬け終わると、甕に蓋をして、重石を乗せ、終了となる。 近年には周辺の畑地が減少したため、漬物業者が市場で購入した野菜を香の物祭に使用している。2009年の神事には、愛知県知多半島産のウリ、岐阜県・徳島県・高知県産のナスなどが用いられている。また、漬物業者が参加するようになったことで、本来ならば夏季には収穫できないダイコンやハクサイも漬けるようになった。漬物業者のほかには製塩業者も香の物祭に参加している。2年間漬けられ、熱田神宮に奉献されるほか、祭りの際には参列者にふるまわれる。 香物殿の内部 香の物祭で漬け込まれる野菜 香の物祭の神事
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