ヤナーチェク:霧の中で
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ヤナーチェク:霧の中で | V mlhách | 作曲年: 1911-12年 出版年: 1913年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | アンダンテ Andante | 5分30秒 | No Image |
2 | モルト・アダージョ Molto adagio | 3分30秒 | No Image |
3 | アンダンティーノ Andantino | 4分00秒 | No Image |
4 | プレスト Presto | 4分30秒 | No Image |
作品解説
《イェヌーファ》は既に初演されており、いくつかのオペラを発表してはいたが、当時の楽檀ではヤナーチェクの名前はそれほど広まってはいなかった。当時の彼はすでに60に手が届こうとしていた。
このことはヤナーチェクを不安にさせた。焦燥に駆られる以上に、まず先行きが案じられた。後に自身も認めているように、《イェヌーファ》がプラハで成功を収める前の不安定な状況がここでは綴られている。作曲家のうつろう心を表すかのように同じメロディやオスティナートが形を変えながら各曲を行き来する。タイトルにある霧とはそれを表しているとされ、また多用される黒鍵が細やかな陰影を与えていることと連関付ける向きも多い。しかし、心情の吐露に埋没せずにあくまでも小品としての気品を湛えているところにこの作品の持つ力強さがある。
第一曲 Andante
第二曲 Molto Adagio
第三曲 Andantino
第四曲 Presto
霧の中で
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 15:53 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『霧の中で』(きりのなかで、チェコ語: V mlhách)は、レオシュ・ヤナーチェクの最後のピアノ曲集(最後の独立したピアノ曲は、1928年の『回想』である)。
娘オルガに先立たれ、数々のオペラがプラハの歌劇場から拒絶されていた1912年の作品であり、従ってヤナーチェクが人生の難局に立たされていた時期の作品である。「霧の中」とは、このように文字通りの五里霧中を象徴するものと解釈する向きもあれば、4曲がすべて黒鍵を多用した調号を用いていることや頻繁な拍子の変更といった特徴こそが「霧の中」だと解釈する向きもある。この曲集は、ドビュッシーに影響された印象主義的な雰囲気が見られるとしばしば言われてきた。
初演は1913年12月7日に、モラヴィアの都市クロミェルジージュにおいて、モラヴィア合唱協会主宰の演奏会でマリエ・ドヴォルジャコヴァーの演奏によって行なわれた。
楽曲構成
以下の4曲から成る。『草かげの小径にて』の場合と異なり、詩的な副題は付けられていない。
- Andante
- Molto adagio
- Andantino
- Presto
参考資料
- Janáček, Leoš: V mlhách. Urtext. Praha: Editio Bärenreiter Praha, 2005. BA 9500
外部リンク
- 霧の中での楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
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