電装
電装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 12:15 UTC 版)
「ハリアー II (航空機)」の記事における「電装」の解説
アビオニクスにおける最大の変更点は、AN/AYK-14(英語版)電子計算機を搭載するとともに、これを含む各種の電子機器をMIL-STD-1553B(英語版)データバスで連接した点である。2002年よりOSCAR(Open Systems Core Avionics Requirement)計画による商用オフザシェルフ(COTS)化や能力向上が図られている。 火器管制システム(FCS)として、初期生産型162機はA-4Mと同様のAN/ASB-19(英語版) ARBS(Angle Rate Bombing System: 角速度爆撃システム)を搭載した。これはその名の通りの爆撃照準器として用いられるほか、空対空戦闘でも、空中目標を光学的に捕捉・追尾可能である。ただし視野が狭いほか、可視光線を用いるために基本的には昼間のみの運用となるという制約があった。 その後、遠赤外線(熱赤外線)を用いた熱線映像装置(AN/AAR-51 FLIR)を搭載するとともに、AN/AVS-9暗視ゴーグル(NVG)の使用にも対応して夜間攻撃能力を獲得したナイトアタック仕様(Night Attack: NA)も開発された。まず162966号機がNA仕様に改装されて1987年6月26日に初飛行したのち、1989年7月8日に初飛行した163853号機以降はこちらの仕様で生産されるようになった。NA仕様機は1989年度から1991年度にかけて66機が発注されたが、1991年度分の途中から生産はAV-8B+仕様に切り替えられたため、生産数は65機となった。 AV-8B+はレーダーハリアーとも通称されるとおり火器管制レーダーを搭載したもので、ARBSを撤去して機首を43センチ延長し、AN/APG-65(V)2を搭載している。このAN/APG-65(V)2の多くは、F/A-18C/Dの火器管制レーダーをAN/APG-73に換装する際に撤去されたものをオーバーホールするとともにアンテナを小型化したものであった。AV-8B+は輸出向けを含めて28機が新造されたほか、米海兵隊では、REMAN(Remanufacture)計画に基づき、既存の昼間攻撃機仕様の機体74機をAV-8B+仕様に改修した。 なおAV-8Bではソノブイの搭載・敷設にも対応しており、SUU-40/AまたはSUU-44/Aディスペンサーに各種ソノブイ4本を収容できた。これは揚陸艦部隊を援護し、その護衛艦の艦載ヘリコプターを補完してバリアーを構築するためのもので、音響信号処理はLAMPSヘリコプターや護衛艦が行う方式であったが、遠距離に敷設したソノブイの信号を中継するためのAN/ARQ-41ポッドをAV-8に装着する計画もあった。また陸上においても、橋頭堡に接近する敵地上部隊を探知するため、ADSID-V振動探知機を搭載・運用することができる。
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「電装」の例文・使い方・用例・文例
- 当ビルは非常用に自家発電装置を備え付けてあります。
- この製鋼所には自家発電装置がある.
- エミッタとして用いられるP型半導体と集電装置として機能するP型半導体の間のN型半導体を備える接合トランジスタ
- 電車の屋根に取り付ける集電装置
- 世界最大の風力発電装置
- 2月2日,ドイツ北部の都市,ブルンスビュッテルで,世界最大の風力発電装置が運転を開始した。
- トステム住宅研究所は,太陽光発電パネルや電気自動車の充電装置,再利用のために雨水を蓄える貯水槽を備えた注文住宅シリーズを製造している。
- その家は高性能の太陽光発電装置,太陽熱を利用した暖房システム,断熱窓や断熱壁,自動換気システムを備えている。
- 中部電力はまた,火力発電装置を再稼働させる計画だ。
- このようにして,新たに開発された衛星の蓄電装置に蓄える電力を多量に発電する。
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