開発・改良
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/04/17 10:58 UTC 版)
「エクスカリバー (マクロスシリーズ)」の記事における「開発・改良」の解説
本機の試作機であるYF-19は最新OTMを導入した、単独作戦能力に優れる高性能機として設計された。ライバルのYF-21が脳波コントロール(BDIシステム)などの特殊技術を用いたのに対し、YF-19は各種の空力制御装置を駆使した運動能力向上機であり、大気圏内での超絶な運動性能が売り物だった。カナード前翼+前進翼という組み合わせは空力的に不安定だが、それを逆利用し、わざとバランスを崩してアクロバティックな機動に繋げることを狙っている。VFCやアクティブ空力制御、推力偏向ノズルなどの装置も、失速するような無理な姿勢での飛行を追求するためにある(『マクロスプラス』作中のイサム・ダイソンが大空に竜鳥の「落描き」をするシーンで、その驚異的な機動性が示されている)。 だが、YF-21に対抗するためにピーキーなチューニングが施されたYF-19の飛行特性はナーバスで、じゃじゃ馬のような扱いづらい機体になった。学習型A.I.システムに制御をサポートさせようとしたが、パイロットの操縦感覚と噛み合わず、腕自慢のテストパイロット達でも予想外の挙動に泣かされた。リタイア続出、機体大破という窮地に陥った新星インダストリー社は、ポテンシャルを実証するため軍の問題児イサム・ダイソンの天才的操縦センスに賭けるしかなかった。 再開後の過酷なテストメニューを経て大きくポイントを挽回したYF-19だったが、無人機ゴーストX-9への高評価によるスーパーノヴァ計画の凍結や、シャロン・アップル事件への関与疑惑などにより開発中止の危機に陥るも、調査の結果逆にゴーストを含めた自動防衛システムの危険性が露呈し、疑惑も解消されてスーパーノヴァ計画も再開した。最終的にYF-19は採用コンペティションに勝ち、VF-19 エクスカリバーとして制式採用されることになった。初期生産型VF-19Aもやはり高度な操縦技量を要するため、少数精鋭の特殊作戦部隊に配備され、反統合テロリストの掃討作戦などで活躍した。その後は新統合軍主力機として量産化の運びとなり、量産試作型のVF-19PやVF-19改では、徐々に過激さから扱いやすい方向へリファインが行われた。そして、量産型VF-19Fおよび指揮官用VF-19Sでは一般兵士向けに若干性能を落とし、安定性重視の方向で全面改修が行われた。前進翼はむしろデルタ翼に近くなり、VFCやカナードが撤廃され、各部のバーニアスラスターで姿勢制御を行うようになった。その機能変化の中には新たにバトロイド時の脚部にVF-17などとも共通する「ズボンの折り返し」の様な形状の物体に変化している。これはVFCやカナード翼の様な機能を果たしており、安定性や操縦性を高めている。また、艦隊護衛など宇宙空間での行動時間延長のため、VF-1やVF-11のようなブースター付き大型ファストパックが復活した。 後に遠隔操作型ゴーストの導入により有人機への性能要求が大幅に引き下げられたため、VF-17を汎用機として再設計したVF-171に主力機の座を奪われる事となったが、2050年代には再び本機の流れを汲む高性能試作機YF-24が開発され、そのデータを基に各開発拠点にてVF-25やVF-27などの次世代機が開発されている。
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開発・改良
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「VF-19 エクスカリバー」の記事における「開発・改良」の解説
YF-19は、単独での敵防空圏突破や拠点制圧能力に優れる高性能機として設計された。ライバルのYF-21が脳波コントロール(BDIシステム)などの特殊技術を用いたのに対し、YF-19は各種の空力制御装置を駆使した運動能力向上機としての特性を持つ。カナード翼+前進翼という組み合わせは空力的に不安定だが、それを逆利用してわざとバランスを崩し、アクロバティックな機動に繋げることを狙っている。VFCやアクティブ空力制御、推力偏向ノズルなどの装置も、失速するような無理な姿勢での飛行を追求するためにある。 だが、YF-21に対抗するためにピーキーな調整が施されたYF-19の飛行特性は、「じゃじゃ馬」と称されるほど非常に扱いづらいものとなった。学習型AIに制御の一部を代行させようとしたが、パイロットの操縦感覚と噛み合わず、腕自慢のテストパイロットたちでも予想外の挙動に泣かされた。リタイア続出や機体大破という窮地に陥った新星インダストリー社は、ポテンシャルを実証するため、軍の問題児イサム・ダイソンの天才的操縦センスに賭けるしかなかった。 イサムの着任後にテストが再開され、大きくポイントを挽回したYF-19は、無人機ゴーストX-9への高評価によるスーパーノヴァ計画の凍結や、シャロン・アップル事件への関与疑惑などにより開発中止の危機に陥る。しかし、調査によって逆にゴーストを含めた自動防衛システムの危険性が露呈し、疑惑も解消されてスーパーノヴァ計画も再開する。最終的にYF-19は採用コンペティションに勝ち、VF-19 エクスカリバーとして制式採用されることになる。初期生産型VF-19Aもやはり高度な操縦技量を要するため、少数精鋭の特殊作戦部隊に配備され、反統合テロリストの掃討作戦などで活躍する。その後は新統合軍にて量産化され、VF-19Fおよびその指揮官用VF-19Sでは一般兵士向けに安定性重視の方向で全面改修が行われる。前進翼はむしろデルタ翼に近くなり、VFCやカナードが撤廃され、各部のバーニアスラスターで姿勢制御を行うようになった。 性能の高さは申し分なかったが、コストが高いことや運動性の高さから操縦が難しく事故が何度も起こったことにより、VF-1やVF-11のような大量配備は見送られる。のちに遠隔操作型ゴーストの導入により有人機への性能要求が大幅に引き下げられたため、VF-17を汎用機として再設計した「VF-171 ナイトメアプラス」に主力機の座を奪われるが、高い機動性からまだ一定の需要はあり続け、2050年代においても新統合軍や民間軍事会社のS.M.Sなどで使用されている。
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