造家(建築)
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辰野金吾 - 造家学科第1期生。日本人として最初期の建築家。1873年に工部省工学寮第一回生として再試験で末席入学。最初は造船を学んでいたが、2年終了後、造船から造家(建築)に転じ、ジョサイア・コンドルに師事し、1879年に工部大学校造家学科第1期生として卒業。イギリスに留学し、コンドルの師、ウィリアム・バージェズの事務所で修業。1883年帰国後はコンドルの後任として当校の教授を務め、東京帝国大学工科大学教授、同学長として建築教育に専念。1886年造家学会 (現日本建築学会) 創立に参加。のちに同学会会長。 1902年退職後は建築事務所を設立、多くの建築設計に従事。 曽禰達蔵 - 造家学科第1期生。辰野金吾と同郷で同級生。建築家として活躍。 片山東熊 - 造家学科第1期生。宮内省で赤坂離宮など宮廷建築に多く関わり、職務として県庁や博物館、宮内省の諸施設など36件の設計に関わった。また公務の合間に貴族の私邸を中心に14件の設計を行った。代表作は迎賓館など。 佐立七次郎 - 造家学科第1期生。建築家として活躍。代表作は旧日本郵船小樽支店、日本水準原点標庫など。 藤本寿吉(壽吉) - 造家学科第2期生。建築家として活躍。福沢諭吉の甥で、代表作に慶應義塾演説場、箱根離宮、旧文部省庁舎など。 渡辺譲 - 造家学科第2期生。建築家として活躍。代表作は初代帝国ホテル、海軍資料館など。 坂本復経 - 造家学科第3期生。建築家として活躍。代表作は旧鍋島公爵邸など。 小原益知 - 造家学科第3期生。滋賀県の嘱託建築家として、琵琶湖疏水諸施設のデザインに協力する。 久留正道 - 造家学科第3期生。建築家として活躍。代表作は旧帝国図書館(現・国際子ども図書館)、旧第四高等中学校本館(現・四高記念文化交流館)、旧第五高等中学校本館(現・熊本大学五高記念館)など。 中村達太郎 - 造家学科第4期生。建築学者として活躍。旧穂積公爵邸、演芸館など。 河合浩蔵 - 造家学科第4期生。建築家として活躍。代表作は神戸地方裁判所庁舎、海岸ビルヂングなど。 新家孝正 - 造家学科第4期生。建築家として活躍。代表作は逓信大臣官邸、華族女学校、旧川崎銀行水戸支店など。 滝大吉 - 造家学科第5期生。建築家として活躍。作曲家滝廉太郎のいとこ。現・中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館など。 森川範一 - 造家学科第5期生。海軍建築家として桜井小太郎と旧舞鶴海軍兵器倉庫(現・赤れんが博物館)の建設に従事。 吉井茂則 - 造家学科第5期生。逓信省建築家として活躍。代表作は京都郵便局など。
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