近隣諸言語との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 03:48 UTC 版)
「ガロ・イタリア語」の記事における「近隣諸言語との関係」の解説
中央イタリア語・南部イタリア語も北部イタリア語も共にロマンス諸語(ラテン語から派生した全ての言語)・西イタロ諸語(北ロマンス・東ロマンスを除いた言語)に属する為、一定の近似性を持つ。しかし一方でより細分化した場合は中央・南部イタリア語がイタロ・ダルマチア語(コルシカ語、ルーマニア語、イストリア語など)に含まれるのに対し、西ロマンス語(標準スペイン語・標準フランス語)内のガロ・ロマンス語(標準フランス語など)に属するなど違いも存在すること、つまりガロ・イタリア語にとっては標準イタリア語よりもフランス語およびスペイン語などのほうが近いことが論争の理由となっている。またロマンス諸語の中で、海や他言語に隔てられた言語(北ロマンス語・東ロマンス語)を除いた西イタロ諸語は、ロマンス諸語の中でも特に強い方言連続体を形成している。だが現実問題としてフランス語(オイル語)、スペイン語(カスティーリャ語)、イタリア語(トスカーナ語)はそれぞれ権威ある独立言語とされているので、必然的にその下位に置かれている各方言も別言語としての立ち居地を得ようとする。 そうした意味では、フランスのオック語(標準フランス語よりもカタルーニャ語に近い)、スペインのカタルーニャ語、ガリシア語(ポルトガル語に近い)に近いものがある他、ゲルマン語派におけるドイツ語と低ザクセン語(標準ドイツ語よりもオランダ語に近い)の関係に相当する。
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