ちょう【調】
読み方:ちょう
[音]チョウ(テウ)(漢) [訓]しらべる ととのう ととのえる みつぎ
1 全体にわたってつりあいがとれる。つりあいをとる。「調停・調和/協調」
2 手を加えてほどよくする。ととのえる。「調教・調整・調製・調達・調髪・調味・調理・調律/新調」
3 物事の進行するぐあい。「調子/快調・好調・順調・単調・同調・不調・歩調」
4 音楽や文章などの趣。「調子/哀調・音調・格調・基調・強調・曲調・口調(くちょう)・低調・乱調・論調」
[名のり]しげ・つき・なり
ちょう〔テウ〕【調】
読み方:ちょう
1 律令制下の基本的物納租税の一。大化の改新では田の面積および戸単位に、大宝律令では人頭税として課せられ、諸国の産物(絹・綿・海産物など)を納めたもの。庸(よう)とともに都に運ばれ国家の財源となった。みつぎ。→租(そ) →庸
2 西洋音楽で、楽曲の旋律や和声を秩序づけている、ある主音・主和音を中心に組み立てられた音の体系。用いられる音階が長音階か短音階かによって長調か短調に分けられ、おのおのの調はその主音の名をとってハ長調・イ短調のようによばれる。
3 日本の雅楽で、主音の音高を表す。黄鐘(おうしき)調・壱越(いちこつ)調など。
つき【▽調】
み‐つぎ【貢ぎ/▽御▽調/▽調】
調
姓 | 読み方 |
---|---|
調 | しらべ |
調 | ちょう |
調 | つぎの |
調 | つずき |
調 | みずき |
調 | みつぎ |
調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/30 14:32 UTC 版)
![]() |
調(ちょう、key)は音楽用語の一つ。
メロディーや和音が、中心音(tonal centre)と関連付けられつつ構成されているとき、その音楽は調性(tonality)があるという。伝統的な西洋音楽において、調性のある音組織を調と呼ぶ。
狭義には、伝統的な西洋音楽において、全音階(diatonic scale)から構成される長調(major key)と短調(minor key)の2つの調が知られ、そのそれぞれは全音階のドの音とラの音が中心音である(長調と短調の場合には、中心音を特に主音(tonic)と呼ぶ)。すなわち、長音階を用いる調が長調であり、短音階を用いる調が短調である。
バロック以降の西洋音楽にあっては、調性を確立する(聞き手に調性を確実に把握させる)ために和声(harmony)が重要な働きをする。
西洋音楽においては、一つの曲の中で必ずしも調は一定ではなく、転調(modulation)と呼ばれる手法によって、一時的に他の調に移行することがあるが、古いものにあっては調性を保持するため、必ず曲頭の調と曲尾の調が同じであるか、同じ主音を持つ長調と短調の関係にある調(同主調(parallel key、same tonic key)となる。この調性が崩れるのは20世紀の最初頃である。
各調
西洋音楽で使われる調は、次の24(異名同音の調を異なるものとすると、通常は30)である。
日本では、クラシック音楽の分野では主にドイツ語の音名、調名が使われ、ハ長調は C-Dur(ツェー・ドゥア)、ハ短調は c-Moll(ツェー・モール)のように呼び、長調(Dur ドゥア)の場合は大文字、短調(Moll モール〈ドイツ語では正確には「モル」[mɔl]〉)の場合は小文字とするのが一般的である。ドイツ音名は、嬰ハは Cis(ツィス)、変ニは Des(デス) のように音名の後に「is/es」を付ける(変ホの場合は Es(エス)、変イの場合は As(アス))。なお、ロが H(ハー)で、変ロが B(ベー)となり、この部分は英語の音名とは異なるので、注意を要する。
ポピュラー音楽の分野では英語の調名が使われ、それぞれ、長調(メジャー、major)、短調(マイナー、minor)の語の前に主音の音名を付して呼ぶ。
下の表の( )内は、ポピュラー音楽の場合の表記のしかたである。
![]() |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
関連項目
調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:58 UTC 版)
正丁・次丁・中男(17歳から20歳の男性)へ賦課された。繊維製品の納入(正調)が基本であるが、代わりに地方特産品34品目または貨幣(調銭)による納入(調雑物)も認められていた。これは、中国の制度との大きな違いである。京へ納入され中央政府の主要財源として、官人の給与(位禄・季禄)などに充てられた。 京や畿内では軽減、飛騨では免除された。
※この「調」の解説は、「租庸調」の解説の一部です。
「調」を含む「租庸調」の記事については、「租庸調」の概要を参照ください。
調
調
調 |
「調」の例文・使い方・用例・文例
- イ長調
- 優しい口調で話す
- 車がまた調子が悪くなってきた
- この机は子どもに合わせて高さが調節できます
- 自転車のブレーキを調整してもらった
- 微調整
- 彼はその機械を調整した
- この眼鏡は調整する必要がある
- 今までのところ私の研究は順調に進んでいる
- 「彼は調子が悪そうだった」「本当?」「少なくとも,きのう彼に会ったときはそう見えた」
- 委員会が私を指名してこの事件の調査にあたらせた
- 身体の調子がよいかぎり,私たちの多くは健康というものにはほとんど無関心である
- サーモスタットが室温を自動的に調節する
- ロ長調
- この馬は調子が悪くてとても走れない
- 当座預金口座の残高を調べましたか
- 世論調査は政府の信用度の指標だ
- 彼女はその曲の拍子に合わせて軽く足で調子をとった
- 早朝散歩すればきっと調子がよくなるでしょう
- これらの色はとてもよく調和している
調と同じ種類の言葉
「調」に関係したコラム
-
世界各国の発表する経済指標は、為替の変動要因の1つとされています。その中でもアメリカ合衆国やEU諸国など、主要国と呼ばれる国々の発表する経済指標は、米ドル、ユーロなどの主要通貨に影響を及ぼすことがあり...
- >> 「調」を含む用語の索引
- 調のページへのリンク