莎草とは? わかりやすく解説

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くぐ【莎草/磚苗】

読み方:くぐ

イヌクグの別名。


ささめ【莎草】

読み方:ささめ

スゲチガヤのようなしなやかな編んで(みの)やむしろを作った

「綾ひねる—の小蓑衣(きぬ)に着む涙の雨も凌(しの)ぎがてらに」〈山家集・下〉


しゃ‐そう〔‐サウ〕【×莎草】

読み方:しゃそう

ハマスゲ漢名

カヤツリグサの別名。


かやつり‐ぐさ【蚊×吊草/莎草】

読み方:かやつりぐさ

カヤツリグサ科一年草。畑や荒れ地生え、高さ約40センチ三角柱線形。夏、先に葉状長い(ほう)をもつ黄褐色の穂を出す。を裂くと四辺形となり、蚊帳をつったように見える。かちょうぐさしゃそう。《 夏》「淋しさの—を割きにけり/風生

カヤツリグサ科単子葉植物総称草本断面三角形をし、花は風媒花。アゼガヤツリ・コゴメガヤツリ・カミガヤツリ・クログワイなども含まれ4000種が世界分布

蚊帳吊草/莎草の画像

莎草

読み方:ササメ(sasame)

似たしなやかな


莎草

読み方:クグ(kugu)

(1)カヤツクグサ科の多年草
(2)ハマスゲ別称

別名 碑子苗


莎草

読み方:ササメ(sasame)

イネ科野草の名。


莎草

読み方:カヤツリグサ(kayatsurigusa)

カヤツリグサ科一年草

学名 Cyperus microiria


莎草

読み方:クグ(kugu)

浜菅古名


莎草

読み方:カヤツリグサ(kayatsurigusa)

蚊帳吊草別称

季節

分類 植物


カヤツリグサ

(莎草 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 02:03 UTC 版)

カヤツリグサ
Cyperus microiria
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: カヤツリグサ科 Cyperaceae
: カヤツリグサ属 Cyperus
: カヤツリグサ C. microiria
学名
Cyperus microiria
Steud.
和名
カヤツリグサ(蚊帳吊草)、マスクサ(枡草)
英名
asian flatsedge

カヤツリグサ(蚊帳吊草、莎草、学名: Cyperus microiria[1])は、カヤツリグサ科カヤツリグサ属一年生植物道端田畑にも出現する雑草マスクサ(枡草)ともいう[注釈 1]

近似種が多く、多くの場合にそれらが混同されている。

特徴

背丈は30cm程度、大きいものでも50cmくらい。全体に緑色で、つやがある。根元には少数の細長いがある。その真ん中から直立するを伸ばす。茎は節がなく、枝分かれせず、真っすぐに伸び、先端に花序をつける。茎の断面は、三角形になっている。

花序の基部には葉の形のが数枚あり、何枚かは花序より長い。根元の葉が少ないので、全体としては頭でっかちな姿である。

小穂は平らで細長く、多少褐色を帯びる。小穂が小軸からやや大きい角度で突き出し、それがずらりと並んでブラシのようになったものが茎の先端から伸びた柄の先にいくつかついて、そういう柄が茎の先端から数本伸びたものが花序を形成している。茎の先端に直についたもある。

花は小穂の鱗片の中に収まり、雌しべ雄しべが取り囲むだけの簡単なもの。雌しべは成熟して果実になると、鱗片とともに脱落する。

果実は褐色でつやがあり、断面は三角形をしている。

茎を折ると柑橘系の香りがする。

分布

本州から九州まで分布し、その範囲ではごくふつう。琉球列島からは知られておらず、かつて記録があるのは近縁のチャガヤツリとされている[3]。日本国外では、朝鮮と中国に分布する。近縁のコゴメガヤツリに比べて分布は狭い[要出典]

利害

カヤツリグサは「蚊帳吊り草」の意味である。昔、この植物の茎を引き裂いて蚊帳を吊ったような四角形を作る子供の遊びがあったことに基づく[4][注釈 2]

他方、水田や畑地におけるごく普通な雑草であり、特に日本の畑地において、もっとも被害の大きい雑草の一つという評価もある[5]。外見のよく似たコゴメガヤツリも同様によく見られる雑草であるが、両者の性格には若干の差異がある。それについてはコゴメガヤツリの項を参照されたい。

近縁種

この日本産のは、雑種も含めれば約40種あり、水湿地に生育するものが多い。1mを越える大型種から、高さ数cm程度の小型種まで、さまざまである。特徴のはっきりしているものもあるが、正確な同定には、鱗片の形や果実の形、柱頭の数などを見る必要がある。

そのうちで、本種と極めて似ているものは次の二つである。

チャガヤツリ Cyperus amuricus Maxim.
カヤツリグサと最もよく似ている。花序がより単純であること、鱗片が反り返ることなどで区別できる。
コゴメガヤツリ Cyperus iria L.
水田に多い。小穂が小軸に寄り添うこと、鱗片の先端が丸いことで区別できる。

他に、以下のようなものが普通に見られる。

ハマスゲ Cyperus rotundus L.
乾燥した草原や田畑に出現する。赤褐色の細い小穂をつける。
イヌクグ Cyperus cyperoides (L.) O.Kunze
乾燥した草原や田畑に出現する。小穂が円筒形で花が少ない。
クグガヤツリ Cyperus compressus L.
乾燥した草原や田畑に出現する。背丈が低く、楕円形の偏平な小穂をつける。
アゼガヤツリ Cyperus flavidus Retz.
水田にある。地下茎が横に這い、小穂が褐色で細長くて状につく。
タマガヤツリ Cyperus difformis L.
水田にある。細かい小穂が丸いぼんぼり状に生じる
ヒナガヤツリ Cyperus flaccidus Steud.
水田にある。背が低く、小判状の小穂を掌状につける

注釈

  1. ^ ただし、現在の標準和名では、マスクサとはカヤツリグサ科スゲ属のマスクサCarex gibba マスクサスゲとも呼ばれる)を指す。牧野によれば、Carex gibbaを「マスクサ」と呼ぶのはCarex gibbaをカヤツリグサと誤認したためであろうという[2]
  2. ^ 別名の「マスクサ」も同じ由来で、この四角形をに見立てた名称である[4]

出典

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年8月12日閲覧。
  2. ^ 牧野日本植物図鑑(1951), p. 784
  3. ^ 初島(1975)、p.857
  4. ^ a b 牧野日本植物図鑑(1951), p. 815
  5. ^ Chizon、中川(1988)

参考文献

  • 牧野富太郎『牧野日本植物図鑑』(改訂版)北隆館、1951年。 
  • 佐竹義輔ほか編『日本の野生植物 草本1 単子葉類』平凡社、1982年。 
  • 北村四郎ほか『原色日本植物図鑑 草本編3 単子葉類』保育社〈保育社の原色図鑑〉、1981年。 
  • 平野隆久写真『野に咲く花』林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年、472頁。ISBN 4-635-07001-8 
  • 初島住彦『琉球植物誌(追加・訂正版)』,(1975),沖縄生物教育研究会
  • M.A. Chizon、中川恭二郎、(1988)、カヤツリグサ科1年草雑草コゴメガヤツリ・カヤツリグサの個生態学的研究、Weed Research,Japan Vol.33,p.23-30

関連項目

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