のう‐のうよう〔ナウノウヤウ〕【脳×膿瘍】
脳膿瘍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 17:31 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動脳膿瘍 | |
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分類および外部参照情報 | |
診療科・ 学術分野 | 神経学, 感染症内科学 |
DiseasesDB | 6880 |
MedlinePlus | 000783 |
MeSH | D001922 |
脳膿瘍(のうのうよう、英: cerebral abscess)は、脳の病気のひとつ。脳の中に細菌感染が起こり、脳組織内の炎症と溜まった膿によって脳が圧迫、占拠された状態をいう。
通常無菌状態の脳の内部にバクテリアなどが侵入して感染を起こすと、脳の組織の一部が壊死するとともに、この感染に反応して炎症が起こる。この炎症によって腫脹が起こり、腫瘍は脳に圧力を加えることとなる。
また、体液や破壊された組織細胞、白血球、バクテリアやその死骸などが集まって膿となり、その周囲に形成される膜によって閉じ込められ膿瘍となる。
これらの腫瘍や膿瘍によって頭蓋内の圧力が上昇し、脳に対してさらに損傷と機能不全を引き起こす。
治療にはドレナージによる膿の排出、あるいは手術によって開頭し、腫瘍、膿瘍の除去を行うことが必要であることが多い。
診断
脳膿瘍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 02:42 UTC 版)
脳膿瘍は脳実質内の巣状の化膿性炎症であり、典型的には血管に富む被膜に囲まれている。脳実質炎という言葉は被膜をもたない脳膿瘍を意味することが多い。細菌性脳膿瘍は比較的まれな頭蓋内感染症であり、発生率は年間10万人あたり約1人である。脳膿瘍の病因としては副鼻腔炎、中耳炎、乳様突起炎、歯牙感染など頭蓋近傍の感染から直接伝搬したもの、頭部外傷や脳外科手術に続発するもの、遠隔部位の感染から血行性に伝搬したものがある。特発性脳膿瘍も25%で認められる。 脳膿瘍は通常は感染性の過程というよりは腫大する頭蓋内占拠性病変のような臨床症状を呈する。典型的には頭痛、発熱、局所的神経脱落症状がみられるとされるがこの3つが揃うのは50%以下である。最も多い症状は頭痛であり75%にみられる。局所的感染症がある場合は髄液検査は治療の役にたたないことが多い。ドレナージや抗菌薬の投与によって死亡率は通常15%以下である。
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