経済安定本部原案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 07:42 UTC 版)
原案における小歩危ダムは高さ126.0メートル、総貯水容量3億750万トンという極めて巨大なダム計画であり、現在の早明浦ダムの規模に匹敵する。仮に完成した場合その湛水(たんすい)面積は上流端が高知県長岡郡本山町の中心部付近まで及ぶ。目的は洪水調節、かんがい、水力発電の三つである。洪水調節では上流の早明浦ダムや穴内川に計画された樫谷ダム(後の穴内川ダム)と共に吉野川の洪水を調節、ダム地点において計画された洪水量毎秒8,000トンを毎秒3,050トン削減し、下流には毎秒4,950トンを放流する。かんがいについては銅山川に計画されている岩戸ダム(高さ136.0メートル・総貯水容量2億8,900万トン)のダム湖との間で連絡水路を建設して岩戸ダム湖へ導水し、そこから法皇山脈を貫くトンネルで愛媛県宇摩郡金田村(現在の四国中央市)に導水する。これにより既設の柳瀬ダムと共に銅山川分水によって慢性的に水不足に悩む宇摩地域のかんがいを行う。
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