細菌性血管腫症
【概要】 皮膚の慢性の細菌感染症のひとつ。最近ねこひっかき病とおなじバルトネラ菌(Bartonella henselae)が原因と考えられている。細菌がかたまりになっていて血管を刺激して血管腫のような増殖が起こっている。外表からみると4mmから2cm大の赤茶色の盛り上がりで、カポジ肉腫に似ている。かゆみを伴う。皮膚病変以外に、骨、肝臓、骨髄などにおよぶことがある。中等度以上の免疫不全のHIV感染者にみられ、CDC新分類ではカテゴリーBに含まれた。
【診断】 組織生検像。細菌培養法は陰性、あるいは2~3週間かかるので、検査室に長期培養を指示する必要がある。
【治療】マクロライド系抗生物質(エリスロマイシンなど)またはドキシサイクリンを長期間内服させる。
《参照》 バルトネラ、 カポジ肉腫、 抗生物質、 CDC分類カテゴリーB

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