無矛盾
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 15:00 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動数学基礎論において、無矛盾性 (英: consistency) は公理系の最も重要な概念の一つである。
定義
ある理論 T において、次のような論理式 φ が存在するとき、理論 T は矛盾する (inconsistent) といい、このような φ が存在しないとき、T は無矛盾である (consistent) という:[1]
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無矛盾性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:26 UTC 版)
「ツェルメロ=フレンケル集合論」の記事における「無矛盾性」の解説
ロビンソン算術を解釈できる再帰的に公理化可能なシステムは、矛盾がある場合にのみ、システム自体の無矛盾性を証明できるとゲーデルの第二不完全性定理は主張する。また、ロビンソン算術はZFCの一部である一般集合論で解釈できる。したがって、ZFCの無矛盾性をZFCの中で証明することはできず(実際に矛盾がある場合を除く)、それゆえに、通常の数学の意味でZFCを捉える限り、ZFCの無矛盾性を通常の数学では実証できない。 ZFCの無矛盾性は弱到達不能基数の存在に由来するが、この基数の存在は、ZFCが無矛盾であるならばZFCでは証明できない。それにもかかわらず、ZFCが予想外の矛盾を含む可能性は低いと考えられている。 ZFCに矛盾を含むとしたら、すでに明らかになっているはずだからである。確かに、ZFCは、素朴集合論の古典的なパラドックス、ラッセルのパラドックス、ブラリ=フォルティのパラドックス、カントールのパラドックス(英語版)の影響を受けない。 Abian & LaMacchia (1978)は、外延性、和集合、べき集合、置換および選択の各公理からなるZFCの派生理論(英語版)を研究した。モデル理論を使い、彼らはこの理論が無矛盾であることと、外延性、置換およびべき集合の各公理は他の4つの公理と独立であることを証明した。この理論に無限公理を加えた場合は、和集合、選択および無限の各公理が他の5つの公理と独立になる。正則性公理を除いたZFCの各公理を満足する非整礎的モデルが存在するため、正則性公理は他のZFCの公理とは独立になる。 ZFCは、無矛盾であるならば、圏論で必要となる到達不能基数の存在を証明できない。 ZFにタルスキの公理(英語版)を追加すると、この性質の巨大な集合が存在できる。タルスキの公理を仮定すると、無限、べき集合、および選択の各公理(上記7〜9)は定理となる。
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