準褐色矮星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 05:57 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動準褐色矮星[1](じゅんかっしょくわいせい、Sub-brown dwarf)は、褐色矮星の低質量側の閾値(約13木星質量)よりも小さな惑星質量天体である。褐色矮星とは異なり、重水素を核融合するのに十分な質量を持っていない。
定義
準褐色矮星は、分子雲が重力で潰れる星形成の過程を経て誕生し、原始惑星系円盤の降着や核崩壊によって生成するのではない。準褐色矮星と惑星の(天体そのものの性質による)区別は明確ではなく、天文学者は形成過程によって区別している[2]。
代わりの定義として、同じ質量範囲(褐色矮星の質量以下で惑星の範囲)であり、他の恒星からの重力の影響を受けていない天体ということもできる。これらは一般には、「自由浮遊惑星」と呼ばれる。この用語は、国際天文学連合の惑星の仮定義によるものである[3]。
リスト
- 2MASS J044144
- 2M1207b
- SCR 1845-6357 B
- Cha 110913-773444
- OTS 44
- UGPS J0722-05
脚注
- ^ 天体観測で探る太陽系外惑星と星惑星形成領域 日本惑星科学会誌 Vol.16.No.4,2007 PDF 334p
- ^ What is a Planet? Debate Forces New Definition, by Robert Roy Britt, 02 November 2000
- ^ Working Group on Extrasolar Planets - Definition of a "Planet" POSITION STATEMENT ON THE DEFINITION OF A "PLANET" (IAU)
関連項目
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準褐色矮星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 19:13 UTC 版)
詳細は「準褐色矮星」を参照 準褐色矮星 (英: sub-brown dwarf) と呼ばれる13木星質量を下回る天体は、恒星や褐色矮星と同じ経路で形成される (つまりガス雲の収縮を介して形成される) が、重水素の核融合を起こすことのできる限界を下回る質量を持つ。 一部の研究者たちはこのような天体を自由浮遊惑星 (英: free-floating planet) と呼んでいるが、別の研究者たちは惑星質量の褐色矮星 (英: planetary-mass brown dwarf) と呼んでいる。
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