浮遊式生産システム
読み方: ふゆうしきせいさんしすてむ
【英】: floating production system
【英】: floating production system
浮遊式生産システムは海底仕上げされた坑井とステーション・タンカーや半潜水式生産装置などの浮遊構造物を生産ライザーなどで連結して原油の生産を行うシステムである。 この方式では生産プラットフォームの建設や海底パイプラインの敷設(フローラインの敷設は別)を行う必要がなく、初期投資額が小さくなること、また開発の意思決定から生産開始までの期間の短縮化が可能となることからプロジェクトの経済性が高まるので、小規模油田の開発に適用されることが多いが、大規模油田でも早期生産を目的に本格的な生産システムが完成するまでの間、この方式を一時的に採用することもある。このように生産開始を早めるために採用するシステムを早期生産システムと呼ぶ。浮遊式生産システムはライザーの形式、浮遊体の係留方式、貯油法などを開発対象油田の油田条件、気象・海象条件、生産開始までのリード・タイム、経済性などを検討して組み合わせなければならないため、実際の適用例は多種多様である。いくつかの開発例を図に示す(シェル情報サービス“海底油田への挑戦”より)。 |
浮遊式生産システムと同じ種類の言葉
- 浮遊式生産システムのページへのリンク