もい〔もひ〕【×椀/×盌】
わん【×椀/×碗/×埦/×盌】
まり【×鋺/×椀】
椀
椀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 04:43 UTC 版)
椀(わん)とは、飯や汁物などを盛るための食器[1]。土製、金属製、木製、石製のものがある[1]。
木製のものを木偏の椀、陶磁器製のものは石偏の碗、金属製のものには金偏の鋺の字を用いる(また金椀:かなまり・かなわんとも呼ぶ)。
概要
複数用途に用いられる食器で汁物の料理以外でも用いられる。水平投影の形状が円、底部が円形に湾曲しており、糸底があり、片手で持ち上げることのできるものを椀と呼ぶ。
大別して飯椀と汁椀、盛椀の三種類がある。同様の料理を入れる食器に鉢があるが、鉢は皿よりも深く、椀よりも浅い開口部の広く開いた形状の器を呼ぶ。
日本で古くから使用されており、正倉院には玉、ガラス、銀、黄銅製のものがある。鎌倉時代には飯椀と汁椀のほかに、壷椀、腰高椀などが現れた。
塗物椀は漆器産地の隆盛を経て近世以降に民衆にまで普及した[2]。磁器製の碗も近世になって量産されるようになったが、全国的に普及したのは鉄道の発達した明治時代になってからである[3]。現代では取り扱いの便利なプラスチック製のものも普及している。
種類
- 茶碗
- 飯椀 / 飯碗(めしわん) - 飯類を主に盛る椀。
- 湯呑み(ゆのみ)- 湯呑のうち、口径よりも高さが低いものは汲出し湯呑(または汲出し茶碗)、あるいは単に汲出しと呼ばれる。円筒形で縦長のものを長湯呑ということもある。
- 汁椀
- 吸物椀 - 吸い物を盛る椀。普通の椀よりも口径が大きい。
- 雑煮椀
- 煮物椀 / 盛椀 - 蓋付きのやや大ぶりの椀。漆器が一般的だが、陶磁器もある。
- 竹椀: 竹を輪切りにして作成した椀で、盛り椀や蕎麦猪口などとして用いられる。意匠として竹椀の形状を模した陶磁器の椀もある。竹は他に、縦に割って皿として用いられることもある。
- 夫婦椀 - 2つセットで1組となっている椀。茶碗、飯椀、汁椀、湯のみなど様々の食器類である。
- 多用椀
脚注
関連項目
外部リンク
椀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/11 08:05 UTC 版)
漆器の椀が多く使われる。吸物の椀をとくに吸物椀(すいものわん)とよぶ。 卓袱料理や普茶料理では中国風に陶器のお椀に出される場合がある。また、中国料理の湯のように丼鉢に吸い物が入れられ、食する時に個々の椀やトンスイに注ぐ場合もある。
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椀
「椀」の例文・使い方・用例・文例
- この木製のお椀は食洗機では洗わないでください。
- そのお椀のスープはとてもおいしかった。
- 酒を飲んで苦労を忘れる(茶椀酒を飲む)
- 飯を茶椀に盛る
- 飯を茶椀に半分くれ
- 朝顔なりの椀
- 吸い物椀
- 一椀の汁
- 汁を椀に盛る
- 大腿骨頭を受ける、お椀形をした窩の
- 真鍮が埋め込まれたお椀
- 子供は椀からポタージュを食べた
- ティーカップやコーヒーカップの飲み残しをテーブル上であけるための椀
- 浅い椀形の容器と柄をもったカトラリーの1つ
- 隕石または爆弾の衝撃で形成されるお椀型のくぼみ
- 幅広のハート形の根出葉に、縁付き花弁を持つクリーム色または白色の椀形の花をつける湿地帯植物
- 上面が茶色で平坦あるいは椀形の増殖に適した体を持つシトネタケ
- 椀に盛り切りの一杯の割り当て飯
- 1椀の飯
- 糸目模様のある漆椀
椀と同じ種類の言葉
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