根拠地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 04:38 UTC 版)
古来の根拠地は摂津国・河内国の沿岸地方であったらしく、大伴金村の「住吉の宅」があったほか、『万葉集』でも「大伴の御津の浜」「大伴の高師の浜」と詠われている。住吉はヤマト王権の重要な港であった住吉津が所在したところであるし、「御津」は難波津、「高師」は現在の大阪府高石市一帯のことである。 一方で、遠祖・道臣命が神武東征での功労により大和国高市郡築坂邑に宅地を与えられたとの『日本書紀』の記述や、大伴氏の別業が同国城上郡跡見荘にあったこと等により、のちに根拠地を大和国の磯城・高市地方に移したものと想定される。 また、大伴氏の祖先神大伴武日の古墳が、和歌山県和歌山市の和歌山城(元は金村息子の大伴狭手彦の子孫が所持していた岡城)近くにあり、岡邑を領有していたことからも、和歌山県にもその根拠地がある。実際、和歌山県には大伴氏の系譜を引く一族が数多く残っている。
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