拠出
別表記:醵出
金銭を出し合って特定の目的に用いること、特定の目的に用いるため金銭を出し合うこと、という意味で用いられる表現。
今日では「拠出」の語は「拠出年金」「確定拠出年金」という表現の中で目にする場合が多い。確定拠出年件は「収入を得ている間に掛け金を《確定》し、年金制度の運用のために《拠出》して、老後に(運用後の年金の)給付を受ける」仕組みの制度である。
「拠出」の「拠」は「醵」の代用字であり、この字自体に「金銭を出し合う」という字義がある。この語義は「拠出」の他に「拠金」(醵金)のような語でも用いられる。
「拠」の字には本来「よりどころとする」という意味合いがあり、「依拠」「典拠」「根拠」「占拠」「証拠」「準拠」あるいは「拠点」といった語はこちらの語義にもとづいて解釈できる。「醵」の代用字としての「拠出」の「拠」とは別個の語義である。
きょ‐しゅつ【×醵出/拠出】
拠出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/20 08:59 UTC 版)
拠出、醵出(きょしゅつ)とは相互扶助のために金銭や物品を互いに出し合うこと。もと「醵出」の表記の方が一般的であったが、漢字制限の影響で現在は「拠出」の表記を用いることが多い。
支払う立場からみた言葉
保険や年金の掛け金を出す、支払う、または納める(納付:のうふ)ことを「拠出」と言い、保険の掛金を「拠出金」とも言う。 保険や年金の場合、掛金を納める段階では拠出と言い、保険において事故、怪我、病気、死亡などで保険金を受け取る、また年金において所定の年齢に達し受け取る場合は「受給(じゅきゅう)」と言い、受け取る人を「受給者」や「受給権者」と言う。
受け取る立場からみた言葉
保険金や年金を受け取る立場からは、毎月拠出を継続し、所定の年齢に達して受給できる受給権者となる。国、社会保険庁や保険会社などの運営組織で保険金や年金を出す立場からはその支払を「給付(きゅうふ)」や「交付(こうふ)」と言う。
- 「拠出」が付く言葉:拠出金、各種の確定拠出年金、一般拠出金など。
脚註
拠出
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