島田研究会
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島田開(しまだ かい) 声 - 三木眞一郎 / 演 - 佐々木蔵之介 A級八段。初登場時で30代半ばで宗谷冬司と同じ年齢かつ奨励会の同期。しかしながら、痩身で頭髪が薄いこともあって40代の後藤と同年代に見られている。薄毛対策として、「特別な」シャンプーを使っているとも語っている。 居飛車党。人格者であり二海堂の兄弟子で、二海堂とはお互いに「坊」「兄者」と呼び合う仲の良さであり、後輩思いで二海堂にとってはいい兄貴分のような存在。零とは獅子王戦の挑戦者決定トーナメントで対戦し勝利する。その後、決勝戦で後藤正宗に勝利した後に零を自身の研究会に誘い、以後次第に交流を深めていく。普段は比較的穏やかな人物だが、対局に際しては好戦的な一面も見せる。研究会を主催する立場ではあるが、零が高校3年生時点の獅子王戦決勝トーナメントで、研究会のメンバーが全員勝ち進んだ結果、研究会の誰かと必ず戦わなければならない状況になった際には複雑な表情を見せた。 山形県天童市近くの過疎化が進む山村の出身で、果実の収穫や酪農などを手伝って奨励会への交通費を稼ぎ、プロ棋士となった苦労人。過疎化の進む郷里から孤立する老人をなくす仕組みを作るべく将棋クラブを創るなど情に厚い人物で、その人柄に長年島田を取材してきた記者や零も尊敬している。自他共に認める「努力の人」であり、向上心が高く、棋力向上のためには努力を厭わない。能う限りのエネルギーを将棋にぶち込むため女性には見捨てられてばかりいる。 奨励会在籍時から胃痛持ちであり、作中でもそれらをよくネタにされている。自他ともに認める雨男で、子供のころは雨乞いのために山の祠まで度々連れて行かれ(学校には家族が話をしてあるため無断欠席ではない)、イベントに出演したうちの約7割で雨を呼んだほど。零が自身とあかりに接点を持たそうと立ち回る点には不快感を示す一方で、零がひなたの横で笑顔でいる様子には安堵の表情を見せる。 原作者曰く島田のモデルは佐々木蔵之介であり、その佐々木が映画版で島田を演じたことをいたく喜んでいる。 アニメ19話では祖父(声 - 堀越富三郎)が登場している。 二海堂晴信(にかいどう はるのぶ) 声 - 岡本信彦、三瓶由布子(小学生) / 演 - 染谷将太、高月雪乃介(少年時代) C級2組四段。単行本5巻以降はC級1組五段である。身長はアニメ第1期時点で152センチメートル。零とは幼少期から子供将棋で対局を重ね、「心友」かつ「終生のライバル」を自称し、零に対して強引に接することが多い。 島田の弟弟子であり島田の研究会に所属。居飛車党で居飛車穴熊を好む。 富裕な良家の子息。幼いころから腎臓を患っている影響でふくよかな体型をしており、常に健康に不安を抱えているため執事の花岡が付き従っている。体が弱いことに気づいている者はいるが、二海堂自身の願いで周囲には明かされておらず、詳細は島田や会長、零といった一部しか知らない。 監修の先崎学は単行本の解説で、本作の各登場人物のモデルが誰かについては難しいとしつつも、二海堂については夭折した村山聖との類似を指摘している。 重田盛夫(しげた もりお) 声 - 津田健次郎 / 演 - 森岡龍 B級2組。島田と同期。将棋以外では無口だが、場に慣れると毒舌になる。目つきが悪い。二海堂と激しく口論するのが島田の胃痛の種で、零が研究会に参加するようになってから状況はさらに悪化した。振り飛車党である。二海堂との対局中は、研究会・公式戦を問わず、双方とも怖い顔で相手を睨むような表情(島田は「顔圧を上げた」と表現)をしている。二海堂は、「憎たらしいけど、頑固なまでの一途さ・強気を崩さぬ棋風・揺るがぬ風情には励まされてきた」と評している。研究会のときに、時々島田宅の風呂に勝手に入る、その際、島田の高価なシャンプーを大量に使う、島田が用意した食事に文句を言う、などしており、島田が他の棋士に愚痴ったこともある。
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