居出場とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 居出場の意味・解説 

居出場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 04:58 UTC 版)

居出場(いだしば)は、製塩場内に設けられた製塩を乾燥する場所である。

概要

煎熬釜から取り出されたを数日間、ここに堆積し、この間に製塩に含有される苦汁分が滴下されるのである。このことにより塩質の向上が図られた。

製塩場の南側の一画、 2m × 6mないし12m ほどをくぎって、床下を 1m ほど掘り下げる。下は製塩から滴下した母液がたまる場所でわずかに傾けてあり、その 20cm ほど上には根太をわたす。その上に竹簀を敷く。さらにその上に粗砂と細砂を30cmくらい置き、いちばん上にふたたび割竹を編んだ竹簀を敷いて、それを釜屋の床と同じ高さにする。そこを数区画に区分し、三方の周囲の仕切りと天井は板張りにし、ただ手前(前方)のみを堆積する塩の高さに応じて「はめいた」をはめる。1区画には1日分の焚上塩が堆積されるのがふつうであった。釜から取り上げた塩はこの上に置くときは、塩の母液はしぜんに滴下して、砂層をとおって下にたまり、塩は乾燥する。母液が溜まる場所は母液を取り出しやすいように、粘土やセメント、モルタルなどで作られていた。また、ここに石炭殻を詰めて母液を吸収させるなど、さまざまな工夫が凝らされるところもあり、地方、また製塩場によってその構造は一様ではなかった。

のちに遠心分離機などが導入され、撤廃された。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

居出場のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



居出場のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの居出場 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS     

iiq_pixel