嫌悪とは? わかりやすく解説

けん‐お〔‐ヲ〕【嫌悪】

読み方:けんお

[名](スル)憎みきらうこと。強い不快感を持つこと。「不正を—する」「—感」「自己—」


嫌悪

読み方:ケンオken’o)

きらいにくむこと


嫌悪

作者勝目梓

収載図書密室光景
出版社ベストセラーズ
刊行年月1990.11

収載図書密室光景
出版社徳間書店
刊行年月1992.2
シリーズ名トクマ・ノベルズ


嫌悪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/29 04:19 UTC 版)

嫌悪(けんお)とは、憎み嫌うこと。嫌厭(けんえん)や厭悪(えんお)ともいう。反義語は愛好

汚い物、食用に適しない物、伝染性がある物、逆らいたい物、存在してほしくない物など、不愉快な思いを催す物事に関連した感情である。 チャールズ・ダーウィンは、『人間と動物の表情について』で嫌悪感が不愉快な物に関連していると書いた。

類義語に憎悪(ぞうお)があるが、「憎悪」は相手に対する敵意や攻撃性を示唆するのに対して、「嫌悪」「嫌厭」「厭悪」は不愉快だとして拒否したいという意図を示唆する(用例:自己嫌悪)。

英語における’’hatred’’は、広く「嫌いだ」「消し去りたい」と念ずる感情を指すのに対して、’’disgust’’は、第一に味覚によって惹き起こされ、次に嗅覚、触覚、視覚によって惹き起こされる「むかつき」を指す。嫌悪感はロバート・プルチックによって基本的な感情の一つと書かれた。またポール・エクマンの基礎的な六感情の一つにも含められている。恐れ怒り悲しみなどと異なり、嫌悪感は心拍数の低下を引き起こす。

概要

嫌悪感は、食中毒を防ぐか、感染症のリスクを低減できる傾向に起源を持ち、自然選択によって進化したと考えられている。嫌悪感は多くの場合、糞尿や人体からの分泌物、解体された肉、昆虫などと結びついている。他の直観的な感情と同様に、嫌悪感にも本能的な側面と社会構築的な側面がある。心理学者ポール・ロジン英語版は子供たちの嫌悪感の発達を調査した。ジョナサン・ハイトは嫌悪感と道徳に関するさまざまな伝統的な概念の結びつきを調査した。ハイトは社会的・直観的な理論で道徳的規範の違反に対しておきる明らかに合理的でなく感情的な反応(規範を破った人への嫌悪、処罰的な態度)を説明しようと試みている。

進化人類学者ウィリアム・マコークルは、人間が死体を特殊化された方法で取り扱いたいと願う儀式化された衝動が、感染症の接触感染に関連しており、嫌悪感の起源と結びついていると考えている[1]。マコークルは嫌悪感の伝播が、実際の毒性や感染症の危険性と無関係に起きると主張した。しかし死体は行動の主体性に関する様々な精神的システム、例えば心の理論を刺激し、また捕食者の存在などを示唆することによって社会的知性を刺激する。このような刺激が死体(と遺骨のような残りの物)の儀式化された取り扱いの起源となった。さらにマコークルは嫌悪感の伝播が、嫌悪のような生物学的警報システムを利用する進化的精神システムの一種だと推論した。

アメリカの指導的な哲学者マーサ・ヌスバウムは『Hiding From Humanity: Disgust, Shame, and the Law』と題された2004年の著書で、嫌悪感や恥と社会的規則の関係を論じている。近年の研究では、女性と子供は男性よりも嫌悪感に陥りやすいことが明らかになっている[2]。研究者は進化の視点からこの発見を説明しようとした。

脳の構造

fMRIでの調査は、人が嫌悪感を覚えたとき、不快な味を感じたとき、嫌悪の表情を見せられたときに前島皮質(島皮質の前部)が活発に反応することを明らかにした[3]

ハンチントン舞踏病

ハンチントン舞踏病をわずらう多くの患者は嫌悪の表情を認識することができず、また嫌悪感を催す味や匂いに反応することができない[4]。嫌悪感に対する認識の欠如は、ハンチントン舞踏病の患者の中で他の兆候より早く現れる[5]

脚注

  1. ^ McCorkle Jr., William W. Ritualizing the Disposal of the Deceased: From Corpse to Concept. Peter Lang, 2010.
  2. ^ Druschel, B. A., & Sherman, M. F. (1999). Disgust sensitivity as a function of the Big Five and gender. Personality and Individual Differences, 26:739-748.
  3. ^ Phillips ML et al. A specific neural substrate for perceiving facial expressions of disgust. Nature. 1997 Oct 2;389(6650):495-8. PMID 9333238
  4. ^ Mitchell IJ, Heims H, Neville EA, Rickards H. Huntington's disease patients show impaired perception of disgust in the gustatory and olfactory modalities.[リンク切れ] Journal of Neuropsychiatry and Clinical Neuroscience, 17:119-121, February 2005. PMID 15746492
  5. ^ Sprengelmeyer R, Schroeder U, Young AW, Epplen JT. "Disgust in pre-clinical Huntington's disease: a longitudinal study." Neuropsychologia. 2006;44(4):518-33. Epub 2005 Aug 11. PMID 16098998

関連項目


嫌悪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 07:19 UTC 版)

ハリー・ポッター (架空の人物)」の記事における「嫌悪」の解説

同学年のスリザリン寮生のドラコ・マルフォイには最悪第一印象抱き入学前から対立関係となる。劇中では、流血決闘繰り広げる。 ダーズリー一家に対して表向き服従しつつも、内心では強い憎しみ抱いている。一家親戚であるマージョリー・ダーズリーとは特に折り合い悪く手ひどい侮辱浴びせられ無意識のうちに魔力暴走させるほどの激し怒りをあらわにする。彼らに関して事情知ったうえで、マージ除いて最終的に和解するハリー最大の敵は両親の仇であるヴォルデモートであり、額の傷にある呪い通じて精神的に繋がっている。またヴォルデモート部下である死喰い人その中でシリウス殺害したベラトリックス・レストレンジ憎悪するようになり、ハリー初めて「許されざる呪文」のひとつである「磔の呪い」を使う相手となる。 自身支持するダンブルドア追放し自分友人達にも執拗な嫌がらせ行ったドローレス・アンブリッジの事も激しく嫌悪している。ホグワーツ追放後の彼女とも対峙しており、失神呪文をかけて無力化した父親もろとも自身憎みつらく当たるセブルス・スネイプのことも長らく嫌悪するが、第7巻スネイプ過去知り考え改め尊敬するうになる。ただ、スネイプのほうはジェームズ対す憎しみの根が深く内心では気に掛けながらも死の間際まで終始突き放した態度をとり、直接和解することはなく終わる。なお、ハリースネイプ共通点として、幼少期陰湿な環境養育されたことや、グリフィンドール・スリザリン両方適性持ち合わせている点がある。また、三大魔法学校対抗試合ではスネイプ魔法材料使用しスネイプから閉心術個人授業受けたりスネイプ記述した「『半純血のプリンス』の蔵書」の研究没頭したりもする。スネイプ最期看取るのもハリーである。

※この「嫌悪」の解説は、「ハリー・ポッター (架空の人物)」の解説の一部です。
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嫌悪

出典:『Wiktionary』 (2021/10/24 11:58 UTC 版)

発音(?)

け↘んお

名詞

 (けんお)

  1. 憎み嫌うこと。ある人物物事思想などに対し拒んだり消し去ったりしたいという意思を表すこと。

類義語

対義語

動詞

活用


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